【36坪4LDK】リビングに話題のヌックや図書室を設けた家。 収納たっぷりなうえ、漆喰のおかげで年中快適な住まい。（山形県）

※Come home! webに掲載された記事を転載しています

家づくりで大切にしたかったデザイン性と
夫が重視した機能性の高さ
両方兼ね備えた家を「西建」で建てました
夢見ていた図書室やヌックもイメージ通りに！
〈Sさんの家〉

真っ白な漆喰壁と、さりげない曲線の意匠が目を引く可愛い外観。ここは、山形県に住むSさんご夫婦の新居です。地元の工務店「私のしろい家 株式会社西建」で建てたばかりのこの家は、２種類のブラウンをランダムに組み合わせた素焼きの洋瓦屋根や木製扉、窓飾りがバランスよくまとまったデザインも、とても魅力的。

家づくりを考えていたタイミングで、ポストに入っていた内覧会のチラシを見たのが、西建を知ったきっかけだったとSさん。内覧会の会場が家から歩いて行ける距離だったので、せっかくだからと足を運んだそう。「他のハウスメーカーや工務店さんもチェックしていたけれど、違いがよくわからなかったんです。でも、西建さんは今まで見た家とは全然、雰囲気が違って」。天然の漆喰壁や無垢材の床や家具、全館空調などを直接体感し、「アリじゃない？って、ビビビと来たんです」。その日を機に、西建での家づくりを決断するのは早かったそう。念願の図書室やリビングにヌックも設けたこの新しい住まいについて、Sさんと西建スタッフの方々に話を聞きながら、すみずみまで見せていただきました。

MY HOME DATA
家族構成／夫婦＋子ども１人
建物／新築戸建て
間取り／4LDK
延べ床面積／120.16㎡（36.35坪）
〈１F：65.51㎡（19.82坪）、2F：54.65㎡（16.53坪）〉
施工会社／私のしろい家 株式会社西建

天然の漆喰や無垢の木を
ふんだんに使っていることが
この工務店を選んだ決め手のひとつでした

西建は元々、100年以上の歴史を持つ左官屋さんから発展した会社。湿気をコントロールしてくれる調湿作用や表情豊かな風合いなど、奥深い漆喰の魅力を熟知した工務店です。受け継いできた壁塗りの技術を生かした家づくりにこだわり、壁も天井も収納の中までオール漆喰が基本なのだそう。

室内も玄関から全て、天井も壁も漆喰仕上げ。壁に埋め込んだステンドグラスはアンティークです。シューズボックスは扉付きにしたかったので、既製品を設置。

奥行きのあるLDKは約19帖。1階の床はパインの無垢材を「リボス自然健康塗料」でウォールナット調にペイントして、落ち着いた雰囲気に。

コテあとを残した漆喰の塗り方は、暗くなってから照明をつけた時の陰影もとてもきれいなのだそう。キッチンとダイニングの境目にも、ゆるやかなアールの下り壁を設けてアクセントに。

奥さまはこの家を建てる前から、漆喰には良い印象を持っていたといいます。「でも、価格帯が高めになってしまうと耳にしていたし、手入れもわからないしで大変そうだと思っていたんです。でも、内覧会で社長さんが丁寧に説明してくださって」。一般的な壁や外壁、屋根などは、時間が経過すると大掛かりなメンテナンスが必要になってきますが、漆喰壁や瓦屋根は一度つけると基本的にそこまで大幅な手入れは必要ないと聞き、「ランニングコストを抑えられるなら、最初に漆喰や瓦屋根にするという選択肢もありなんだって思いました」

全館空調の「エフコン」のおかげで
年中過ごしやすいのも自慢です

西建の家づくりの特徴のもう一つが、エフコンという空調機器。機能面で優れ、利にかなっていると、ご主人が展示場で体感されてとても気に入ったといいます。

リビングの壁際に設置した黒いパネルが、「FーCON（エフコン）」。エアコンと違い風も音もなく、一年中適温を保ってくれる優れものです。全館空調なので、稼働時に室内の扉を締め切っておく必要がないのも嬉しい点。

＊エフコンは輻射熱方式の冷暖房器具。家中の温度が1年中ほぼ一定に保てるので、ヒートショック防止にもつながります。風がない分、埃やカビが舞いにくく、アレルギーの方にも安心。効率の良い冷暖房でエアコンより電気消費量が少なく、省エネなど魅力がいっぱい。山形県内では西建のみが扱っています。

また西建の作る家の床材に使われるパイン材は、床下からの断熱効果を高めるために一般的に使用されるものの倍の厚さである30㎜を取り入れています。

ただ、漆喰や無垢材、エフコンなどの良さがわかった上で家を建てるにあたって、コストの面だけが心配だったとSさん。ですが、プロにマネープランを相談し、心配な面も解消できて、満を持して家づくりをスタートさせたそう。

読書スペースになるヌックと
大切な本を収納できる図書館
そし収納をたっぷり家中に
作ることができました

リビング中央の窓際に造作したヌック。ベンチの下部は引き出し収納になっています。ダイニングとリビングの間にある扉も収納スペース。

読書好きのSさんご夫妻。くつろぎながら本を読めるようなヌックが作れないか西建に相談して作ってもらったお気に入りのコーナーです。天井部分のアールや化粧梁も奥さまの希望でつけてもらいました。

リビングの端、2階への階段横にもう１つアールの開口が。

この部屋が、ご夫婦たっての希望だった「図書室」です。

広さは約６帖。棚やデスクの幅や高さ、奥行きなど全てSさんの希望を反映して作ってもらったそう。

新居には図書室を作りたいという希望を持っていたSさん。それを他のハウスメーカーに相談したときは、「部屋を作ったらそこに自分で棚を買って入れるのが当たり前という感じでした。でも、西建さんはそこを柔軟に対応してくださって。棚も机もサイズを相談しながら、可能な限り理想通りに作ってもらえたんです」。リビングのヌックや、家中の可動棚、テーブルや化粧台なども同様に作ってもらうことができ、「こんなに自由に作ってもらえるんだって、嬉しかったです」

キッチンの隣には広めのパントリーも

システムキッチンとカップボードは「トクラス」のもの。シックなブラウンが床の色ともマッチ。壁付けの棚は造作しました。

左・キッチンの隣のアール開口の奥はパントリー。右・1.5帖のパントリーには豊富に収納できる可動棚を造作。

サニタリーも
こだわりのデザインはもちろん
収納力を備えて

LDからすぐの位置に洗面所が。造作洗面台のデザインもナチュラルな可愛らしさ。右手ドアがトイレ、左手ドアが脱衣所・浴室へ続きます。

左・脱衣所にも大きめの可動棚を造作。右・トイレの天井や壁も全て漆喰仕上げ。調湿作用がある漆喰は水回りにも適しています。ニッチやカウンターも設けました。

２階はファミリースペースと
主寝室、子供部屋です
収納スペースも十分に確保

階段の隅々までも、漆喰と無垢材で丁寧に仕上げられています。アイアンの手すりは西建の職人さんのハンドメイド。

階段を上がると、広々したファミリースペースが。2階の床は1階とは趣を変えてホワイト系で塗装して、より明るく爽やかな雰囲気に。白いエフコンの奥には洗面所とトイレを設置しています。

窓際にはカウンターデスクも造作しワークスペースに。階段登って右手のアール開口の奥にも収納棚を設けています。

漆喰壁に作るニッチも西建の得意技。ひと味違った形のこのデザインは、西建が提案したものだそう。

左・８帖の主寝室。右・アール開口の奥は2.5帖と広めのウォークインクロゼットが。

2階には子ども部屋も備えました。収納や扉も２か所ずつあり、将来は間仕切りして使うことも想定しています。

ヌック、図書室だけでなくパントリーやホール、2階のファミリースペースなど、「Sさんにこんな家にしたいというイメージを細部まで明確にお持ちでしたので、要望をお聞きしてそれに応じた提案していくことができ、設計が大変スムーズに進みました」（設計担当・石田さん）

外構には畑や花壇も

家屋の隣の駐車スペースの奥には、家庭菜園のための畑と、花壇を設けました。

作りたい家のビジョンを伝えた上で「西建に基本的に一任してくださったので、現場もスムーズでした。外構もお任せしていただいたのですが、当初のプランは枕木だった畑の土留めも、ご希望に合わせてレンガに変更しました。お客さまの希望を入れられるのが自由設計のいいところです」（現場課長・伊藤さん）

西建のスタッフの皆さんが和やかで、親近感があります、と奥さま。「とても親身になってくださって、自分たちが作っている家はいいものだと心の底から思って人に勧めてくれている、自信と熱意が伝わってきって。“こだわりを持ってやっているんだね、安心して任せられるね”みたいに夫婦で話していました」。家づくりの途中でも、気になっているところを伝えるとすぐ対応してくれ、質問もその都度すぐに説明してくれたそう。照明や鏡、棚などSさん自身で選んだものを設置してもらうことができ、その自由度もよかったと振り返ります。

実際に住んでみての感想をSさんにうかがうと、「もちろんビジュアルもすごく気に入っているし、自然素材中心で作られているという安心感もあります。子どもが小さいこともあって、脱衣所で服を脱がせたりする時、全館空調で家中どこでも一定の温度というのはありがたいなと感じています」と納得の様子。「そして多分、このお家って、年月を重ねていくほど味になる、重みが出てくると思うので、それも楽しみです」。西建の提案と、Sさんのイメージの相性がぴったりとマッチした、大満足の良い家が誕生しました。