【3LDK・コンパクトな二世帯住宅】ほどよい距離感で暮らせる間取りの自然素材でつくった家(山形県)

Comehome!
2023.06.12

※Come home! webに掲載された記事を転載しています

二世帯住宅を新築するときに
一番こだわったのは
家族が程よい距離感で暮らせる間取り
漆喰や自然素材の断熱材のおかげで
心地よい室温を保てる家になりました
<Iさんの家>

瓦屋根とアイアンの妻飾り、白い漆喰壁が目を引くこの家。こちらは、Iさんご家族が暮らして1年になる新しい住まいです。お子さん2人を育てるIさん夫婦が、お父さんと一緒に暮らす二世帯住宅として建てました。選んだ工務店は、地元密着型の工務店「私のしろい家 西建」(山形県)。住む人の健康を考え、漆喰や無垢材など自然な建材にこだわった家づくりをしています。

この家を建てる上で1番こだわったのは、“近すぎず遠すぎず”の家族の距離感だったとIさんは言います。比較的コンパクトな家の中で、みんなが心地よく暮らせるよう作り上げた二世帯住宅の間取りや工夫を見せて頂きました!

MY HOME DATA
家族構成/夫婦+子ども2人+Iさんのお父さん
建物/新築戸建て
間取り/3LDK+小屋裏収納
延べ床面積/127.52m²(38.57坪)
〈1F:87.78m²(26.55坪)、2F:39.75m²(12.02坪)、小屋裏収納9:93m²(12.02坪)〉
施工会社/私のしろい家 株式会社西建

1階は家族みんなで過ごすLDK
お風呂などの水まわり
そして、お父さんの部屋を配しました

玄関から入ってすぐの場所にLDKを配したIさんの家。みんなで会話しながら食卓を囲んだり、くつろいだりする空間を中心にしました。

18.7帖のLDK。真っ白な漆喰壁と、自然な木目を生かしクリアに塗装したパインの無垢床に囲まれ、パッと明るい空間です。

リビングの中央の壁にはニッチを設け、雑貨を飾るステージに。オープン階段の左下にあるスペースにはグリーンなどを置いています。ここはシーズンごとにディスプレイを変えるスペース。天井のシーリングファンの照明は、Iさんの奥さまがどうしても付けたかったアイテムだそう。

掃き出し窓が南の広い庭に面しています。その隣には和室も設けました。

4.5帖の和室は仏間と収納を西側にして、西日が当たらないように設計しています。収納扉の下には、テーブルなどを収納できるスペースも。

和室は現在はゲストルーム兼お子さんの遊び場になっているそう。キッチンやダイニングから目が届きやすく、遊んでいる様子を見守りやすい場所です。

キッチンは回遊式
洗面所と脱衣室は空間を分け

プライバシーも確保しやすい間取りに

キッチンは回遊性を持たせ、家事をしやすいようにしました。また、廊下を繋いだことで、出入りしやすい開放的な空間に。忙しい時間帯でも混み合わず、家族それぞれがスムーズに移動できます。

正面のリビングドアを出ると廊下を挟んでお父さんの部屋があります。左の木製扉の中は収納。

キッチンからつながる廊下には洗面台があります。その奥には脱衣場・浴室、右奥にトイレがあり、水回りの家事動線も良好です。廊下には収納棚も造作。

洗面所と脱衣場はスペースを分けています。誰かが入浴していても、気兼ねなく洗面台を使えるのが嬉しいポイント。洗面台は無垢材と深型のシンクで造作したオリジナルです。

室内のベースは全て漆喰と無垢材のシンプルなデザインで統一しました。サニタリーも同様です。室内のパインの無垢床は「リボス自然塗料」の白でペイント。さらに天井や押し入れ中の壁まで、漆喰を塗っているそう!

1階のお父さんの部屋は眺めが良く
ウォークインクロゼットもつけました
トイレにすぐ行ける配置も重視

お父さんの部屋は段差のない1階の角部屋で、窓からの景色も良い場所に設けました。ウォークインクロゼットを隣に設けたので家具を置かずに済み、広い空間で暮らせるように。扉をつけないことで、開け閉めの負担も減ります。

LDK隣の廊下をはさんだ奥に、8帖の部屋を設けました。こちらはIさんのお父さんが過ごす部屋です。 トイレも部屋から出てすぐ横にあるので便利。左手のアール開口は、広めにスペースを取ったウォークインクロゼット。

トイレはお父さんの部屋と脱衣場の間にあります。誰でも使いやすいよう、空間をゆったりと広めにとりました。

お父さんの部屋からトイレ・洗面・浴室へ、LDKを通らずに行ける間取りです。また、キッチンでの家事をするときも、お父さんの部屋の前を通らずにできるよう配慮したそう。

2階は夫婦の寝室と子ども部屋
秘密基地のような小屋裏収納も!

お父さんの部屋を1階、2階にはご夫婦とお子さんの居室と、生活時間の違う2世帯がお互いに配慮できるよう、プライベートスペースを分けています。トイレや洗面所を2階にも設けたので、夜遅くに降りて行くこともなく、1階で休んでいるお父さんの静かな時間を妨げずに済みます。

階段を上がると、左手前のドアは主寝室、奥は6帖の子供部屋が。右手の、ぬいぐるみが置かれた部屋は小屋裏収納です。

6帖の小屋裏収納。「できるだけスペースを取りました」とIさん。現在は子どものおもちゃ置き場にしていますが、将来的には物置として使いたいそう。

主寝室は7帖。こちらもアール開口の奥にウォークインクロゼットを設けました。

2階にも造作の洗面台と、トイレを設置。こちらはコンパクトに作りました。

2階のトイレの壁もコテ跡を残した漆喰です。一面だけブルーにして、さわやかなアクセントに!

将来お子さんが巣立った頃には2階をゲストルームにしたり、部屋割りを柔軟に変えながら長く住んでいけるよう考えて間取りを決めたそう。

外観も室内も全て漆喰で仕上げるのは
「私のしろい家」ならでは

部分二階建ての南欧風の外観。この家を建てた「私のしろい家 西建」は、もともと左官業として地元で100年以上の歴史を持つ工務店。培ってきた塗り壁の職人技を生かした漆喰の家がこだわりです。

玄関入ってすぐに目に入る開口の奥は、玄関収納。「アールの開口とステンドグラスのバランスがお気に入り」とIさん。ホールから左手に行くとLDKです。

漆喰やエコな断熱材「シュタイコ」など
自然素材の力で過ごしやすい空気に

調湿作用のある漆喰の作用もあって、「今の時期は家の中が涼しいです」とIさん。「この家で1年過ごしてみて、夏はエアコンをつけてすぐ冷えるし、冬はすぐにあったまりました」。それはこの家に取り入れたエコな木製断熱『シュタイコ』のおかげもありそうとのこと。漆喰同様に調湿作用に優れ、湿度が高い時期や真夏も過ごしやすく、冬も結露を防いでくれるという、木で作った断熱材です。オープン階段とリビングのファンなどの相乗効果もあり、エアコンの温度を極端に設定しなくても、室内全体がすぐ適温になるのだそう。

また、パインの無垢床は一般的に15mmを使うことが多い中、「私のしろい家 西建」は30mmが標準仕様。床下の断熱性を高めてくれるので、冬でも足元が冷えすぎないよう配慮されています。

プライベートもほどよく確保できる間取りはもちろんのこと、自然素材の持つ力が過ごしやすい空気にしてくれるこの家で、ご家族1人1人が快適な毎日を送っているそうです。

株式会社 西建

山形県山形市妙見寺97-1
TEL:0120-292-866
公式サイト: https://yamagata-nishiken.co.jp
Instagram: @watashino.shiroi_ie
Facebook: @ynishiken

 

この工務店の施工例の記事はこちらから>

 

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