何を食べるかより何を吸収するかが大事 Vol.2

『見た目を、整える』
2020.08.27

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昨年、勤務医としての
仕事を辞めました。
会いたいときに
会いたい人と会い、
行きたいときに
行きたいところに行く。
私にとっての豊かさは
地位やお金ではないと、
みそスープが
教えてくれました。


現在は、食生活改善オンラインサロンや、みそ汁ファスティングの指導も行っている関さん。旅好きで、海外での体験と日本の伝統食、みそや豆、発酵食品を組み合わせて作る料理が得意。みそスープは、スパイスが効いて、関さんだから作ることができる味に。

 

「ちょうど帰国した頃、不調の原因が副腎疲労で、自律神経が乱れていることがわかりました。それで、腸内環境の改善に取りかかることにしたんです。どんなにいい食材を食べても、正しく消化吸収できないと意味がない。みそはビタミン、ミネラルが豊富で、腸内環境を改善させる乳酸菌や食物繊維が豊富ですから」

さらにスパイスを学ぶため、インドへアーユルヴェーダの勉強に。

「アーユルヴェーダの治療院で学びながら実際に診療と施術を受けました。そうしたら、3日目に生理があったんです。もうびっくり! そこでの学びは『考え方』も生活習慣病のひとつだということ。私はずっと『足りないこと』ばかりを考えて、それがストレスになって副腎を傷め、月経を止めていたんです」

今では、体調もすっかりよくなり、世界がくるりと反転。「ねばならぬ」ではなく、「やりたい」という直感に従って、動くように。

「ニューヨークでは、『何でもあり』ということを学びました。何かにトライすること自体が人生の経験であり、失敗しようが成功しようが関係ない。自分が自分のいちばんの理解者になればいいと気づいたんです。不安になったら手放せばいいだけ」

関さんにとって「見た目を整える」ことは、食べ物によって体と心を整え、「なりたい自分になる」ことでした。

 

消化力を強めるみそスープを毎日に

基本的な栄養素がすべて含まれているのがみその素晴らしさ。だしを取らなくても味が決まるのもいいところです。

◆にんじんのココナッツみそスープ

【材料】
にんじん …… 1本
玉ねぎ …… 1/2個
ココナッツオイル …… 小さじ2
水 …… 200ml
みそ …… 大さじ1
クミンパウダー …… 小さじ1/2
ココナッツミルク …… 100ml

【作り方】
① にんじんと玉ねぎは薄くスライスする。
② 鍋にココナッツオイルを入れて玉ねぎを炒める。
③ にんじんと水を入れ、やわらかくなるまで煮る。
④ ミキサーに③を入れ、みそ、クミンパウダーを加えてなめらかになるまで攪拌する。
⑤ 鍋に④を戻し、ココナッツミルクを加えて軽くひと煮立ちさせる。

 

消化力を整えるための4か条

消化力を支えているのが、副交感神経。リラックスできる空間を自分でつくり出し、よく噛んで食べることが第一。大事なのは、無意識に食べず、多様性とバランスを考えること。


質のいい油を使う
細胞膜はリン脂質という脂質で構成されているため、酸化した油を摂取すると細胞膜自体も酸化する。上質な油を使って。


楽しい人と一緒に食べる
誰と食べるか、どんな気分で食べるかで、副交感神経の働き方に差が生まれ、その結果、消化力も変わってくる。


モグモグとよく噛む
よく噛むだけでも、唾液の分泌が促されて消化吸収がアップする。満腹感が増すので、ダイエット効果もあり。


おやつが大事
疲れてイライラしたときは小魚でカルシウムを。カルシウムの吸収を効率よくするマグネシウムを含んだナッツも一緒に。

photo:伊東俊介 text:一田憲子
『見た目を、整える』より

Profile

関 由佳

Yuka Seki

予防内科医。専門は栄養療法。2013年にニューヨークの料理専門学校に留学し、Chef’s Trainingディプロマ取得。その際、みその魅力を再発見し、2015年に味噌ソムリエ取得。現在はメディカルフード研究家としても活動。

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

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