内田彩仍さん vol.2 「本の楽しみ、ブックカバー作り」
丁寧な暮らしぶりや、素敵な着こなしが評判の内田彩仍さん。編集部ブログでもご紹介させていただきましたが、新刊『季節の暮らしと服支度』が、9月15日に発売されることになりました! その発売を記念して、変わらず人気の保ち続けている著書『手しごと、家しごと』の内容を、1週間にわたって紹介しています~。vol.2の今日は、ブックカバーの作り方。とてもきれいに仕上がる方法をご紹介していますので、ぜひトライしてみてくださいね。
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「本の楽しみ、ブックカバー作り」
書店で本を購入するとつけてくれる紙のカバーを、書皮というそうです。昔はパルコブックセンターの書皮が好きで、東京に行くたび、本をまとめ買いしていました。その頃は雑誌の切り抜きも書皮にしていて、まだそのままの本がいくつかあります。
街中で簡単にカラーコピーができるようになってからは、その風合いが気に入って、撮った写真をコピーしたもので作るようになりました。それからはずっと手作り。今は自宅で写真を印刷し、それに合わせたしおりも作ります。
いつも、読みたい本を何冊かストックしています。浴室ではじっくり向き合いたい本、寝室ではくつろぐもの、バッグの中には旅の本……と、場所によって読みたいものが違うから、それぞれに一冊ずつ。大切だから、汚れないよう書皮をかけます。猫の本にはクリムの写真、旅の本には風景を、女性らしいエッセイにはバラの写真……と、中身が想像できる絵柄を選んで。
好きな書皮やしおりが出来ると、読み進めるのも楽しみになりました。読み終えたら書皮をはずし、しおりも抜いて本棚に仕舞います。
気に入った本は何度も読み返すから、そのたびに新しい書皮を作るのも、ひとつの喜びになりました。本棚の中には、たくさんの気づきや元気の素が詰まっています。私にとって、ゆっくり本を読むのは至福のひとときです。
~ブックカバーの作り方~
材料
・プリント用紙
① 好きな写真を印刷。文庫本の場合は、A4サイズの用紙で作ります。
② 本の表紙に紙をのせ、写真のバランスを見ます。
③ 上辺に少し折り目をつけたら……
④ 角がずれないよう気をつけながら、裏側に折り返します。
⑤ 本の上辺から0.1~0.2cm(表紙の厚み分)上にずらして紙をのせます。
⑥ 下辺に折り目をつけます。
⑦ ④と同様に、裏側に折り返します。
⑧ 表紙の上にのせ、横の辺に折り目をつけて裏側にきっちり折り返します。
⑨ 上辺と下辺の折り返しに、表紙を差し入れます。
⑩ 本を裏返し、裏表紙のほうまで紙を巻きます。
⑪ 本を閉じたまま、裏表紙の横の辺にも折り目をつけて、裏側に折り返します。
⑫ 裏表紙も、上辺と下辺の折り返しに差し入れてます。
⑬ 完成です。
内田彩仍 著「手しごと、家しごと」より photo:宮濱祐美子
Profile
内田彩仍
福岡県に、夫と愛猫クリムと暮らす。丁寧な暮らしぶり、センスある着こなしや手作りが雑誌やイベントで人気を集める。著書に『手しごと、家しごと』(主婦と生活社)、『重ねる、暮らし』(マイナビ出版)などがある。
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。