今だから暮らしを整え直して、新しいおへそづくりを Vol.2 ワタナベマキさん
「あれ、なんだかおかしいな?」「これ、不便だなあ~」
人は、外からの刺激がないと、なかなか「今」を見直すことができません。新しい生活様式が始まって、今までと「できること」「できないこと」の境界線が変わってきました。生活を変えざるを得ない今だからこそ、新しい「おへそ」を見つけるチャンスです。
外に出て、新しいものを見て聞いて、刺激をもらうのも楽しいけれど、家の中で、今までとはまったく違う習慣を見つけて、やってみて、自分がちょっと変わる……。そんな体験も、負けず劣らずワクワクするもの。暮らしを整え直したとき、見えてくる風景が楽しみです。
部屋の中と心はつながっていると知る
7年前に一度習ったものの、途中でやめてしまったウクレレの練習を再開。弾けるようになったのは「涙そうそう」や「星に願いを」。
料理の撮影など、自宅で仕事をすることが多く「家で過ごすことが好き」というワタナベさん。心地いい空間をブラッシュアップするために取りかかったのが、洋服と本の整理です。実は今もまだ現在進行中なのだとか。
洋服は押し入れにポールを設置し、すべてをハンガーで吊るして。本は、子どもの漫画は棚に、自身のための洋書はベッドサイドにと分類整理。
「すべての可視化を目指していて、あれ、どこにしまったっけ? というのをなくすのが目標なんです。部屋が整うと、やっぱり気持ちも整いますね」
さらに、仕事が忙しくて、以前はなかなか習い事に行けなかったのが、オンラインで自宅にいながらできるように。今はウクレレの練習と英会話のオンラインレッスンを始めたそう。
時間がぽっこり空くと散歩へ。「最近やっと近所のよさに気づきました」と笑います。自宅から半径1キロのなかでできることはたくさんあります。
もう一度学び直す
息子が英検の勉強をしているのを見て、ワタナベさんもオンラインで英会話を習いはじめた。
服と本はすべてを可視化する
右上:押し入れにポールを取り付けて、すべての服を吊るす収納に。「マワハンガー」で統一してスッキリ。 右下:息子の漫画は、本棚にずらりと並べて。 左:洋書など好きな本は棚にしまわずに、寝る前などに眺められるようベッドサイドに積み上げて。
photo:ワタナベマキ text:一田憲子
『暮らしのおへそ Vol.31』より
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Profile
ワタナベマキ
グラフィックデザイナーを経て「サルビア給食室」として料理家の活動をスタート。独立後は雑誌やテレビなど活躍の場を広げ、レシピ本も多数出版している。
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。