わたしのコーヒールーティーン
はじめましてこんにちは。4月に入社したばかり、新入社員の宮田です。
現在、「暮らしとおしゃれ編集室」に2週間の研修でお邪魔しております。
そして皆さまお待たせいたしました! 今年もとうとう「新入社員研修ブログ」の時期です。去年と一昨年も同様に研修していた先輩もブログを書いていたそうで、密かに楽しみにしてくださっていた方もいたんじゃないか(いてほしい…)と思っております。そんなのあったっけ? と思った皆様のために、先輩の記事のリンクを最後に添えておきますので、ぜひ読み比べて私の拙い文章にあたたかなツッコミをしながら読んでいただけると幸いです。
さて、私は大学在学中にスターバックスに勤めており、スターバックス独自のコーヒーマスター認定制度である「ブラックエプロン」の資格を持っていたほど、コーヒーが好きです。4月から始めた一人暮らしでは、在宅勤務であることも相まって、隙を見てはコーヒーを淹れております。
今回はそんな私が「元・ブラックエプロン」として、自宅で手軽にできるスタンダードなコーヒーの淹れ方をご紹介します!
まずこちらがRussell Hobbsのコーヒーグラインダー「7660JP」。指一本で操作でき、7~10秒ほどで挽き上がる優れモノ。
こちらに、180mlに対して10gほどの豆を入れ、
中~中粗挽きになるまで挽きます。ここで注意したいのが、連続で挽き続けてはいけない、ということ。小さなグラインダーでは摩擦熱が発生しやすく、豆の風味が損なわれてしまいます。1~2秒ずつ、少し間隔をあけて挽くのがおすすめです。
挽き終わったら、ペーパーフィルターをセットしたドリッパーに挽いた豆を入れます。どちらも無印良品のものです。
次はいよいよお湯を注ぎます。こちらの黒いポットはニトリのもの。実はこれ、4月に購入した時はどのお店を探しても完売していて、密かに人気商品だったようです。現在は比較的在庫があるようなので、ぜひお試しください。
コーヒーを淹れるポットに求められるのは、いかに細く、一定速度でお湯を注げるかでして、このポットは十二分にその条件を満たしてくれています。価格もお手頃で、まさにお値段以上の一品です。
お湯の注ぎ方について、私はまず「お湯を軽く一周注ぎ、30秒ほど待つ」を2セット、計60秒ほどコーヒー豆を蒸らします。その後、ポットに残ったお湯を3~4回に分けて注いでいきます。500円ほどの大きさの円を描くように、が通説ですが、豆によっては動かさず1点に注ぐ方がおいしいものも。
お湯をすべて注ぎ終えたら、ドリッパー内に少しお湯が残っている状態でマグカップから外します。残りのお湯には豆の雑味が含まれていて、苦味や焦げ臭さの原因になってしまうからです。
そして完成! いやぁ、この吸い込まれるような深くて濃いコーヒーの色はいつ見てもいいですね~。哲学者のニーチェはコーヒーを飲んでいて、かの有名な「深淵を覗く時、深淵もまたこちらを覗いているのだ」という言葉を思いついたのかもしれません。
今回ご紹介した淹れ方はあくまでも1つの方法であって、コーヒーに正解はありません。挽き具合も、豆の量も、蒸らし時間も、注ぎ方も、自分がおいしいと思える一杯を探すのが何よりもの醍醐味です。そうは言っても自分に一番合うコーヒーを探すのは難しい。そんな時は、自分が本当においしいと思えるコーヒーのお店を探してみるのも一つの手です。バリスタのお話を伺い、淹れる様子を注意深く観察してみると、理想の一杯への近道が見つかることもあるでしょう。
私の好きな作家、くどうれいんさんの著書『わたしを空腹にしないほうがいい』(BOOK NERD)の冒頭に、「菜箸を握ろう。わたしがわたしを空腹にしないように。うれしくても、寂しくても、楽しくても、悲しくても。たとえば、ながい恋を終わらせても。」という一文があります。
辛いことがあった時こそ自分の厨に立ち、料理という繊細で丁寧な作業に没頭することで、自分の感情と冷静に向きあう。私はそれを、コーヒーを淹れる所作にもあてはめています。挽き具合の調整をする時、ポットを握りお湯を注いでいる時、頭の中は空っぽで鼻孔を突いたコーヒーの香りは体いっぱいに広がり、ありきたりですが、自分は今整えられていると感じるのです。
先の見えない世の中で、先の見えない人生ですが、見えないことに絶望してしまいそうになった時、私はコーヒーを淹れようと決めています。コーヒーを覗いて、やっぱり底までは見えないな~なんていいつつ、深淵を覗くのではなく目の前の手の届く物事に精一杯向き合っていきたいですね。
<先輩たちの「新入社員研修ブログ」>
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↑ 1年前の山中の記事です。ファッションへの愛があふれています。
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↑ 2年前の外崎の記事です。当時話題の名作映画について熱く語られています。
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