海外の家事事情 Vol.2【アメリカ・ポートランド編②】

『家事のしくみを、整える』
2021.07.27

海外ではどう家事に向き合っているのでしょう? 違いを知れば、「今」を別の目で見ることができるかもしれません。

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洗濯物はバスケットで
各自で管理

洗濯は週に1〜数回が一般的なアメリカ。洗濯をする日が決まっているので、それまでは各自で保管する家も珍しくありません。なかでもポートランドで見つけた例はインテリアになじみやすい自然素材のバスケットに洗濯物を入れて各自が部屋で保管すること。子どもの成長に合わせ、洗濯自体も順番に行い、互いに負担を軽減する家庭も。


ランドリールームに大きなバスケットを置いている家も多いが、この方法のほうが、見た目にもスッキリするのと同時に、各自が責任をもって洗濯をしているという意識も高まる。

 

9割エコな
ランドリーシート

エコ意識の高いポートランドで、肌にも環境にも優しいとにわかに注目を集めているのがこのランドリーシート。洗濯物の量に合わせてシートの半分から1枚が1回分。この1枚に、超濃縮された低刺激性洗浄剤が含まれているのです。輸送や容器にかかるエネルギーの観点からも、従来品より約9割もエコフレンドリーとも言われています。


パラベンやリン酸塩をはじめあらゆる化学物質フリーで環境への配慮も、研究機関により証明されている。計量の手間もない上、ランドリールームで場所もとらず、整頓もラク。

 

アップルソースを
常備菜に

りんごの産地でもあるオレゴン州では、スーパーでB級品のりんごが特価で売られていることもしばしば。それらを使って作ったアップルソースは離乳食から朝食のお供に、またお菓子作りの砂糖代わりにも重宝されるアメリカ流常備菜。作り置きをあまりしないお国柄でもアップルソースは欠かさない、という人も少なくありません。


製氷トレイで冷凍したものをお弁当に入れればランチにはちょうど食べ頃に。地元のりんごを無駄にしない知恵である。皮をこしてスムーズに仕上げるための器具(写真左、左上)も。

 

→イギリス編に続きます

photo&text:瀬高早紀子

 


『家事のしくみを、整える』より
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