内田彩仍さんvol.2 年に二度の大掃除
日々暮らす中で、ささやかな幸せを見つけることが楽しみのひとつだという内田彩仍さん。その何気ない幸せに気づくには、自分の心の持ちようが大切、と思いを一冊にまとめたのが、新刊『幸せな心持ち』です。おかげさまで多くの方にお手に取っていただき、無事重版も決まりました!
そこで今週は4日間に渡り、本の中から1話ずつをご紹介しています。2日目のテーマは、この時期気になる「大掃除」。内田さんは年末だけでなく、年に二回行っているそうですよ。
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以前のマンション住まいでの大掃除は、十一月半ばから年末にかけて、私がひとりでこつこつ進めていました。それが一軒家になり、夫にも自分たちでこの家を手入れしていかなくてはという気持ちが芽生えたのか、以前とは少し心持ちが違うようで。「手伝い」ではなく「主役」のひとりとして、参加してくれるようになりました。
長雨で雨樋が詰まりやすくなるから、わが家の大掃除は梅雨入り前と年末の年二回。「この日は大掃除の日にしよう」と決め、朝から一日かけて掃除をします。今年の梅雨入り前の大掃除は、六月一日に。以前居た愛猫クリムとミルクの誕生日だったこともあり、何度もハッピーバースデーを口ずさみながら行いました。
テラス屋根と雨樋
九州に吹き荒れる黄砂が落ち着く六月頃、窓だけでなく、ポリカーボネート製のテラス屋根も大掃除。夫が脚立と車洗浄用のやわらかいブラシを使い水をかけて汚れを洗い流します。
二階のFIX窓を拭いたり、テラス屋根を洗い流したりといった高所での作業は、背が高く力のある夫が担当。庭に脚立を幾つか置いて足場を作り、掃除をします。庭の木々から落ちる葉が雨樋に詰まりやすいので、梅雨入り前に溜まっている葉も取り除いて。
この時ばかりは私は補佐役で、足場が危なくないか確認しながら、道具の交換を手伝ったり、雑巾を洗ったり。またその合間に、庭の木々の剪定やガーデンテーブルなどの拭き掃除をします。他にも、大きな植木鉢を動かしてテラスを洗浄するなど、一軒家の大掃除は力仕事が多いので、夫を巻き込めて本当によかったと思います(笑)。
ガーデンテーブル
日々、水拭きしていても、屋外のテーブルや椅子には汚れがこびりついてしまうもの。半期に一度、ウタマロクリーナーを使って隅々まですっきりと拭き上げます。
昨年末の大掃除は、十二月頭に晴れて暖かい日があったので、いつもより早いけれど「これは掃除日和」と、窓拭きをしました。ところが、きれいになったのも束の間、二日後に雪が降り、汚れた窓に逆戻り。さすがに力が抜けましたが、このまま年を越すのは忍びなく、また年末に窓掃除を。ふたりとも、大変さより、気持ちよく新年を迎えたい思いのほうが勝ったようで、どちらともなく「もう一度掃除しよう」と言い出したのでした。
また、網戸や空気清浄機、換気扇などの掃除も、この時に。夫がフィルターを洗っている間に、私が内部を掃除したり、外側を拭いたり。共同作業がだいぶ板についてきました。一軒家に引っ越してきてから始まった、ふたりでの大掃除。新鮮な気持ちでできる今のうちに、手順や分担、必要な道具などをきちんと整理して、次回はよりスムーズにできるよう備えたいと思います。
レンジフード
中のフィルターなどを全て外して洗ったあと、仕上げにステンレス磨きを。ステンレスは水拭きだけだと表面がまだら模様になるから、ステンレスクリーナーを布につけて、さっと磨きます。
ブラインド
木製のものは水拭きすると反ってしまうから、やさしく丁寧に埃取りを。百円均一ショップで見つけたブラインドクリーナーは、使い勝手はいいのにブラシ部分のボリュームが足りず、別のマイクロファイバーブラシを組み合わせて補強しました。
photo:大森今日子
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Profile
内田彩仍
福岡県に夫と愛猫と暮らす。丁寧な暮らしぶり、センスある着こなしが雑誌などで人気を集める。主な著書に『いとおしむ暮らし』『家時間』『幸せな心持ち』(主婦と生活社)などがある。
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。