【60代の大人暮らし~小暮涼子さん】大好きな道具と雑貨を熱く語ってしまう回です

頑張りすぎず心地いい、60代の大人暮らし
2023.02.17

発売中の『ナチュリラ』2022春夏号掲載の「母娘で受け継ぐ“古いもの”を慈しむ心」にて、SDGsなおしゃれと暮らしをご紹介している小暮涼子さん。その飾らない等身大の様子にはたちまちの反響があり、先月よりコラム連載をスタート。

最近のSNSは素敵な投稿が溢れていて楽しい反面、「あまりにキラキラしすぎていて、そうでない自分に苦しくなる」という声を聞くことも。「無理しない、背伸びしない、でも心地いい」そんな小暮さんの暮らしぶりを月一連載でお届けしています。


 

家で過ごす毎日に、そうそう素敵なことは起こりませんが(笑)お気に入りの道具や雑貨があれば家事も少し楽しくなりますよね。今回はずっと欲しくて手に入れたものや、いつの間にか長く使い続けているものなど、我が家の暮らしの道具と雑貨のかずかずをご紹介したいと思います。

キッチンクロスは麻で統一


台所のクロスはすべて麻で揃えています。ワイン色の小さめのものはお皿拭き用。7年ほど前に30×40cmで同じものを4枚縫い、今も現役で使用しています(この日は一枚が洗濯中でした!)。使いこむうちに、さらにいい色合いのワイン色になりました。他は一般的な大きさのキッチンクロスで、花柄は娘のリトアニア土産。ブルーと紫陽花柄は生地を買って縫いました。無地ベージュは洋服をリメイクしたもの。丈夫で乾きも早いので、この枚数のローテーションで十分事足りています。

 

意外ですか? レトロな赤い桶


真っ赤な桶は約40年使用(笑)。当時は洗濯物を濯いだり(2層式洗濯機でした)、子どもが赤ちゃんの時には、お風呂で私が体を洗う間にお湯を張って座らせておくなど(今で言うワンオペ育児ですね)行水にも使いましたが、今も洗濯かごとして現役です。

 

まさに機能美! なアナログ掃除道具


羽はたきは2代目で、今使っているのはレデッカー社のもの。十数年愛用している棕梠の箒は、庭の箒がボロボロになったと言っていたら、長男が誕生日にプレゼントしてくれたのですが「庭掃除には勿体ないよ」と、家で使うことに。箒に合わせて塵取りもハリミにしたら静電気が起きなくて使い易いことこの上なしです。


庭の箒は最初に買ったのが青山の「F.O.B COOP(フォブコープ)」で、現在の2代目も同じものを使っています。後から知りましたが、これもレデッカー社製でした。庭で使う道具もデザインが好きなもので揃えています。


お手入れのためのブラシいろいろ。手前はセーターのお手入れに欠かせない洋服ブラシ(「無印良品」で10年前ぐらい? に購入)。棕梠のブラシは、初めて京都にひとり旅したときに「内藤商店」で。女将さんに「台所の排水口の掃除に使いたいんです」と相談して選びましたが、とっても使い勝手が良くデザインも好きです。

 

ついつい欲しくなる器や木製テーブルウェア


茶色い器や木の道具。小さなスリップウエアはお菓子や漬物、何でも似合って丈夫なので毎日使っています。飴釉の器が好きで、お店でついつい目がいってしまいます。


昔から好きだった織部の濃い緑から淡いグリーンまで、緑の器も多めです。葉物がなくてもお料理が彩りよく美味しそうに見える気がします。

 

コンロまわりで活躍のものとその収納


オーバル鍋は京都の「WESTSIDE 33(ウエストサイド)」で買った念願の品で、2人分の煮物に丁度いいサイズ。小さな土鍋は残り物を入れて冷蔵庫へ、そのまま直火で温められます。奥の片手鍋はヴァンヴ蚤の市で4€(400円)でしたが、ホテルに帰って見たらIKEA製で「エーッ!」(笑)。でも取手が長めのデザインが気に入っています。壁に提げたのは「成田パン」、鉄製なのに嬉しい軽さ。白い器はゴミ容れとして。紙を敷いて野菜の皮等を捨てます(元はフラワーアレンジメント容器でした)。


一昨年、物を減らしてシンク下もスッキリ。中も白くペイントしました。大皿や琺瑯バットは100均の木製お皿立てで収納。右上にチラリと映っている白いコランダーには普段、直径25cmの鍋を重ねて置いています(この日はカレーが入ってコンロにスタンバイしてました)。決して統一感はないけれど、シンク下であってもなんだか好きな眺めなのです。

 

お気に入りをゆったりとディスプレイ


古道具の棚にはお気に入りをゆったりと並べて。水差しは、それぞれ子どもたちからの贈り物で、右上奥のカメラは私の父の思い出の品です。

 

繕いものも道具で楽しく!


お裁縫道具。オーバルボックスにはレースや刺しゅう糸を収納。木製きのこはガーデニングのお店で半額(700円)だったので買いましたが、その後ダーニングマッシュルームとして使える!と気づき愛用中です。


なんちゃってダーニングマッシュルームを使ってタイツのお繕い。黒いTシャツの端切れを当ててブランケットステッチで仕上げました。靴下を重ね履きするけど、これぞ見えないおしゃれ。

雑貨好きの本性が現れ、今月はついつい文章長めで失礼しました。暖かくなったら雑貨屋さん巡りでもしたいものです。ワクワクの春を迎えるためにも、まずは皆さん健康にお過ごしくださいね。それではまた、3月に。

 

写真と文/小暮涼子

 

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Profile

小暮涼子

Ryoko Kogure

instagram「@ryoko_kogu

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

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