行きつけのマイサウナを持つ 「tö(トォー)」藤 裕美さん Vol.2
朝と晩に
1時間ずつお風呂に入る
朝のお風呂時間が唯一の自分時間。
夜は疲れを取るために。
バスタイムは日常のなかの当たり前。
眼鏡スタイリストを経て、自分のお店をつくったのは、「目の前にいる友達や、悩んでいる人に、きちんと視力測定をして、眼鏡を選ぶお手伝いをしたい」と考えたからでした。
眼鏡を変えたら、体が変わり、毎日が変わり、人生が変わる……。そんな体験をした人の口コミで、今、お店の予約はいつもいっぱいです。藤さんは、視力の測定からレンズの選定、フレーム選び、そしてレンズをはめ込む作業までひとりでこなします。一対一で向き合うお客さまには、毎回全力投球。だからこそ、疲れもたまりがちです。
そんな藤さんの一日は、朝5時から始まります。起きるとすぐに朝風呂に。湯船に浸かりながら、本を読んだり、映画を見たり、マッサージをしたり。ゆっくり1時間は入るそう。
「毎日忙しいので、朝のお風呂が唯一の自由時間。だから、“ながら”で好きなことをするんです」
夜も必ずお風呂に。頭皮マッサージなどをして疲れを取ります。
「高校生の頃から、朝と夜にお風呂に入っていたので、私にとっては当たり前の習慣ですね」
入るときには、入浴剤を必ず。
「重炭酸入浴剤の『ホットタブ』は軽く発泡するもの。水素入浴剤の『H&(アッシュアンド)』は、入れるとお湯がとろりとします。どちらも汗をたっぷりかいて、体が芯から温まり、疲れが取れます。私は運動後疲れたときに、よく使いますね」と教えてくれました。
実は藤さん、16歳から46歳の今まで視力が変化していないそうです。
「もちろん老眼は始まっていますが、視力的には安定しています。少しずつ老眼対応のレンズに交換しながらも、20年以上前に作った眼鏡も同じ度数でかけることができます。私は面倒くさがりなんですけれど、日々のなかで、眼精疲労を解消するためにちょっとお風呂の入り方を意識したり、その都度、視力に合った眼鏡をかけたり。それが視力の安定につながっているなあと思っています」
朝起きてから夜寝るまで。藤さんは自分のまわりを「大好き」で満たす名人でした。朝ご飯はしっかり作ってたっぷり食べる。洋服は自分を「上げる」ためのツール。そして、何十本も持っている眼鏡のなかから、その日に合ったものを選んで出勤します。すべての「大好き」は自分のため。心も体も健やかだからこそ、藤さんのなかから「あなたも幸せになってほしい」という思いがあふれ出しているようでした。
香りを楽しむ
左・「香りが大好き」という藤さん。シャンプーやコンディショナーは「イソップ」。 右・「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー」のローズソープや、「タン」のアロマティックボディソープ、友人にもらった各種石けんを。
体をケアする
左・グリーンのマットは、足の裏を洗うもの。「白雪ふきん」は、眼を温めるために使う。ヘッドマッサージ用のブラシで頭皮を刺激することで、眼精疲労がやわらぐ。 右・重炭酸入浴剤「ホットタブ」と、高濃度水素入浴剤「H&」。
時間を楽しむ
バスタイムは、自分時間を楽しむためでもあるので、スマホで映画を見たり、ウェブの記事を読んだり。ぬれても大丈夫なように、防水用のホルダーに入れて、お風呂に持ち込むようにしているそう。
お風呂上がりに体を整える
左・入浴後に使うという「ヤーマン」のEMS美顔器「メディリフト」も、リフトアップして、眼精疲労の対策として利用している。 右・「骨盤職人」は、お風呂から上がったあと、首や背骨のこりをほぐすのに使う。
『暮らしのおへそ Vol.36』より抜粋
photo:近藤沙菜 text:一田憲子
『暮らしのおへそ Vol.36』
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Profile
藤 裕美さん
10年間眼鏡店で働き、2007年ドイツに渡り、眼鏡ブランド「フロスト」に勤務。作り手側からも眼鏡の知識を深める。帰国後、眼鏡スタイリストとして活動を始める。4年前に自身の店「tö(トォー)」をオープン。
http://to-o.co/
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