【収納アイデア】平井かずみさん 誰もが手伝えるような工夫を
新しい暮らしを始めたり、暮らしを改めて見直したり……4月から環境が変わったという人も多いのではないでしょうか。5月に入って、少しは落ち着いてきましたか?
今週は、そんな「暮らしを見直す」シーズンにぴったりの本『ならべる、そろえる収納』を大特集! 日曜日まで毎日おひとりずつの収納アイデアをご紹介していきます。第2回は、フラワースタイリストの平井かずみさんの「食器棚」です。
●●●●●
撮影や打ち合わせなど、何かと人が集まることの多い、フラワースタイリストの平井さんのお宅。準備などで手が離せないときもあるから、お茶やお菓子は、誰もが気軽に出せる状態にしてあります。
「棚の中にしまい込まず、はじめての人でもわかるようにセットにして、食器棚の上に置いておきます」
扉を開ける、などのワンアクションがあると、よそのお宅では、いくら「どうぞ」と言われても気が引けてしまいます。すぐに手に取れる状態にしておく、こんな小さな心遣いが大切なのです。
食器棚の中は、ゆったりと余裕をもって収納しています。でも、この状態になったのはつい最近。じつは今まで、「たくさん持ちすぎていた」と話す平井さん。すべての器をていねいに見直し、本当に必要なものだけに絞りました。
ものが少なくなって気がついたのは、暮らしのすべてにおいて見通しがよくなったこと。気持ちにゆとりができ、気づけば所作まで美しく、軽やかになりました。
詰め込みすぎず、本当に必要なものだけをならべた食器棚。元々は縦に重なっていた大きな棚を、上下2つに分け、横にならべた。
韓国で見つけた蓋つきのかごには、様々な種類の茶葉を。長時間の撮影などでも、スタッフが気軽にお代わりを淹れられる。
大人数の日もあれば1人の日もあるので、急須もサイズ違いでそろえておく。カップは足りなくならないよう多めに。
酒器、豆皿などの小さなアイテムは、トレイに入れたままテーブルに出して、お客さまに好きなものを選んでもらっても。
スプーンや箸を入れたグラスの底には、端切れを敷くのがポイント。出し入れするときにカチャカチャと音がしない。
photo:砂原文 text:福山雅美
Profile
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。