【香菜子さん連載】vol.33 自分らしいローマ字を書くこと【前編】
香菜子さんと一緒にマンスリーでお届けしている連載「日々にピタリなもの」。香菜子さんが実際に使って、着こなして、楽しんで、心から「こりゃあ、いい!」と絶賛したものを、ご紹介していますー。
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暑い暑い日が続きますね。さて今回の“ピタリ”は、香菜子さんがそんな暑さに負けないくらい熱~い情熱を注いでいるという、「自分らしく書くローマ字」をテーマにお届けしたいと思います。
先日、香菜子さんとおしゃべりしていたところ、思わず編集スタッフの耳がダンボに。それは香菜子さんが「私、最近サイン変えたんです」とつぶやいたから。
なんでもイベントなどで著書を持ってきてくださる方が増えてきて、そこにサインを書いてもらいたいと頼まれることも多くなったのだそう。はじめの頃は、筆記体で「kanako」と書いていましたが、あることをきっかけに香菜子さんのサインは、このような字体に生まれ変わったのです。
そのきっかけが、半年前から習っているという「ローマ字の教室」。こんなふうに、いろいろな「kanako」を書いて練習したり、先生から新しい字体を教えてもらったりする中で、「あ、このKの形、好きかも」と行きついたのが、新しいサインになったというわけ。同じローマ字でも、いろいろな書き方があるのですね~。この「K」、新鮮!
そんなこんなで、いろいろ影響を受けているというローマ字教室。いつごろから始めたんですか?
「月に1回ペースで半年前からなので、まだまだ初心者なのですが、とても楽しくてハマッています。もともと描くことも書くことも好きだったのですが、新しい世界を見ることができて、さらに興味が深まったという感じです」
基本のセットはこちら。カリグラフィ用のインクとペンです。
「これはシンプルな形ですが、見るからに手でつかみにくいような変な形のペンもあって、それで書くと思いもよらない味わいのある文字になるんだそうです。あえて意図どおりに書けないようにするペンなんて初めて(笑)。王道のカリグラフィのように上手に書くのが一番の目標ではなく、基本はおさえつつ自分らしい書き方を楽しめるのが、ローマ字教室を気に入っているポイントです」
人差し指の形のペン先! キューン。
「形のかわいさと書きやすさは比例しないんですけどね(笑)」
ヴィンテージの小物入れをペン先のケースに。書道のお道具箱のミニチュアみたいで、これまたかわいい~。ペン先はそれぞれ線の太さやインクの出方が違うので、書きたい字体によって取り替えます。香菜子さんはアルミ製のものがお好みだそう。
インクの色もいろいろ! そしてこれまたかわいい! こちらは東急ハンズで購入したイギリス「ウィンザー&ニュートン」のインク。色を調合することもできちゃいます。
こちらは香菜子さんオリジナルカラー。
「深いグリーンの色合いを出したくて、先生のインクをお借りして、ブルーとグリーン、さらに黄色みの強いオレンジと蛍光に近い明るいオレンジを調合してみました」
実際に書いてみると……
おお、ニュアンスのある深緑! 黒とはまた違う格好よさですね。ステキです。
【後編】では、ローマ字教室の、おまけのお楽しみについてもご紹介したいと思いますー。
Profile
香菜子
モデル、イラストレーターとして活躍する傍ら、ホテル備品をイメージしたプロダクトブランド「ホテルヴィルヘルムス」を主宰。著書『香菜子さんの服えらび。』(主婦と生活社刊)も好評発売中。
https://vilhelms.thebase.in/
Instagram「@hotelvilhelms」
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