ワタナベマキさん 近頃気になる10のこと【前編】

ワタナベマキさん 近頃の話
2020.01.27

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料理家としてテレビや雑誌の撮影をこなしつつ、お母さんとして家族のためにおいしいごはんを作り、日々暮らす部屋をきれいに整える。休みなく、毎日くるくると立ち回るワタナベマキさんですが、実はどっこい、スーパーウーマンなんかじゃありません。失敗や後悔は山ほど。手を抜くこともあるし、隙間時間がうまく活用できず思い悩むことも……。そんなワタナベさんの「近頃」をお届けする不定期連載。ウキッとすることからへこむことまで、ゆるゆるっとお伝えしまーす。初回は「近頃、気になることやもの」を10個、教えていただきました!

 

01
近頃、読んだ本

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 もともと、本好き。とはいうものの、最近は仕事に追われてなかなか本を読むヒマがない……が目下の悩みというワタナベさん。日々の読書タイムは、おもに移動の乗り物の中。読む本は、もっぱら食べもの関係です。結局、いつも仕事が頭から離れない、ということでしょうか?
「やっぱり、根っから食べもののことを考えるのが好きなんですよね。最近、発酵レシピの本を作ったのですが、レシピのヒントになるものが欲しくて手に取った本がとても面白くて」と、見せてくれたのは、『世界の味探求事典』(東京堂出版)という1冊。レシピ本が出来上がってからも、今も気がつくと手にとって読んでいるのだそう。
「事典は、小説などと違って短い時間1項目だけでも読めるのがいいんです」

ちなみに、料理を仕事にするようになってから、いわゆる“レシピ本”は意識して読まないようにしているとか。
「他の料理家さんのレシピでお料理してみたいという気持ちもあるのですが、自分のレシピに無意識に反映されてしまう気がして。ちょっとさみしいけれど、仕方ないなあ、と思っています」
その代わりと言ってはなんですが、気軽に手に取れるのが料理小説。

「昔から、池波正太郎さんの『鬼平犯科帳』が好きなんです。しかも、料理のところだけを拾い読みするくらい好き。お酒のつまみとして登場する“柿のみりんがけ”なんて、いったいどんな味なんだろうとワクワクしてしまいます」
そんな話を知り合いの編集者やライターとしていたら、「絶対、好きになると思う!」と薦められたのが『与楽の飯』(光文社)。描かれる時代はなんと奈良時代。
「江戸時代を舞台にした小説はよく読むけれど、さすがに奈良時代となると感情移入できるか心配だったのですが、これがもう、面白い! 今も昔も、食べることに対する人々の思いは変わらないことに感銘を受けました。直接ではないけれど、こうした本の影響が、私のレシピも端々にも出ているかもしれませんね」

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「たとえば、“さば”とか“砂糖”とか、当たり前に知っている単語をあえて調べてみるのが楽しいんです。ああ、私、さばについて実は何も知らなかったんだなあ、なんて。思いがけない新鮮な切り口の説明も多いので、レシピ作りのヒントにもなります」

02
近頃、発見した
お手軽お菓子

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料理家といえども、日々のおやつまですべて手作りというわけではありません。しかも、息子さんは早いものでもう中学生。男子中学生といえば、ジャンクな味を喜ぶお年頃。
「息子が大好きなおやつ。それは、市販の味の濃いポテトチップス。あまりに『ポテチ!ポテチ!』とうるさくねだるので、せめて少しでもヘルシーなものを……と考えて買ってみたのが、この『ゴボチ』なわけです。ごぼうを素揚げしたものなので、食物繊維が豊富そうでしょ?」
ところが、息子さんよりもハマってしまったのがご本人。手土産でいただいたり、わざわざお店に出かけて買ってきたりする上品なお菓子とはまたひと味違う、気のおけない味わいがたまらなくいい。原稿書きのお供に、撮影後の息抜きタイムに、気づけばポリポリ。罪なほどあとを引く、それがゴボチ。
「このゴボチのえらいところは、中国茶にも緑茶にもほうじ茶にも合うところ。家族でちょっと遠くまでドライブ、なんていうときには『そうだ、ゴボチ持っていかなきゃ』と、前日にわざわざ買いに行くほど。なんでここまで、ハマったんでしょうねえ?」

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いつも「成城石井」で購入している。国産ごぼうをシンプルに揚げた手作りごぼうチップス。プレーン醤油味とピリ辛味があり、どちらもおいしいそう。

 

03
近頃、仲間入りした
ワードローブ

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なんの変哲もないような「ユニクロ」のスウェットパンツ。実はこちら、ワタナベさんが2年越しでようやく決心してチャレンジするおしゃれアイテムなのです。
「スウェットパンツを、外ではく。そんなこなれた感じに憧れていたものの、なかなか勇気が出なくて。スウェットのようなシルエットのニットパンツで自分の気持ちを少しずつ慣れさせてから、ようやく、ホンモノのスウェットパンツにたどり着けました!」
“ザ・部屋着”にならないように、色は白をセレクトし、サイズはジャストのSサイズ。
「でもまだ自信を持って着こなせず、部屋着に見えそうな恐れもあるので(笑)、足元はヒールのある靴かブーツを合わせるのがルールです」

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裏起毛であったかなのも好ポイント。あまりのはき心地の良さに、部屋着としてもう1本購入。そちらは、汚れなどが気にならないグレーをセレクト。

04
近頃、知った贅沢

いくらハードな日々を過ごしていても、以前はひと晩かふた晩ぐっすり寝たら、お肌のリカバリーもできたのですが、40歳を超えるとなかなかそうもいかなくなってきたそう。
「そんな悩みをこぼしていたら、知り合いがたまたま手に入れたという超高級化粧品を分けてくれたんですよ。まあ、そんなに期待をしないで塗ってみたら、翌朝びっくり! 毛穴が見事になくなって、肌がピカピカにつるんとしていたんです」
これはすごい、とさっそく購入しようと商品名をネットで調べたら、2度目のびっくり。
「定価がなんと4万円近く……。もう、おもわず笑ってしまいました。『1万円くらいかな、最近は頑張っているし、それくらいならちょっと奮発しちゃおうかな』と思っていたんですが、ちょっとどころの奮発ではなかったですね。値段も確かめずに、譲ってもらった1本を惜しげもなくさっぱり使い切ってしまったことをとっても後悔しました。もっとちょっとずつ使えばよかった!」
ワタナベさんの誕生日は3月。自分への誕生日プレゼントとして購入するべきか、否か。しかし、4万円は自分ひとりのために使うにはいかんせん額が大きすぎる……と未だ悩んでいるのです。

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いつか、また買う日のためにとってある空きボトル。製品名は「エピステーム ステムサイエンスRXショット」。「即効性に驚きです!」

05
近頃、大失敗してしまったこと

得意なことのはずなのに、ちょっとしたボタンの掛け違いで大失敗することはよくあるもの。ワタナベさんの近頃の大きな失敗は、“まさか”の料理中。しかもそれが、全国に大々的に放送されてしまったのですから、へこみっぷりもひとしおだったとか。
「朝、生放送されているテレビ番組で、スライサーを使って料理をしていたのですが、うっかり手がすべって、朝のさわやかな時間にけっこうな流血シーンをお見せすることになってしまったんです。私もかなり痛かったけれど、ご覧になっていた方も、『ギャッ!』と驚かれたと思うと申し訳なくて……」
原因は、使い慣れていない道具を使ったこと。いつもは千切りを包丁でしているワタナベさんですが、「誰もが簡単に千切りできる道具で」という番組からのリクエストで、スライサーを使ったことによる失敗でした。

「それと、そういえばこれもテレビ収録での出来事ですが、『切れ味をよくしておこう』と、いつも以上に包丁を研ぎすぎて、切り傷をつくってしまったことがありました……。どんな状況でも、気負わず、いつもの自分のやり方で。それが失敗しない秘訣なんですよね、きっと」

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愛用の包丁は「吉實」のペティナイフ。ワタナベさんの料理をずっと支える相棒で、これさえあれば千切りもらくらく。

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スライサー事件のあと、「こういう道具にもきちんと慣れておかないと」と、はじめて購入したそう。



text:福山雅美


→【後編】はこちらから

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Profile

ワタナベマキ

Maki Watanabe

グラフィックデザイナーを経て、「サルビア給食室」として料理家の活動をスタート。独立後は、雑誌やテレビなど活躍の場を広げ、レシピ本も多数出版。
instagram「@maki_watanabe

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