ワタナベマキさん 近頃気になる10のこと【後編】

ワタナベマキさん 近頃の話
2020.01.28

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06
近頃、ついつい
集めてしまうもの

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実は近頃でなく、ずっとずっと集めているもの。近頃も熱が冷めることなく、まだまだ集めてしまうもの。
「なぜだか、蓋つきのかめ状のものを見ると、もうたくさん家にあるのはわかっているのに、つい買ってしまうんです」
使う場所は、おもにキッチン周り。料理に合わせて塩を使い分けるので、塩の種類分だけ、かめが必要になります。梅干しも味噌も毎年仕込むし……なんて言い訳をしながら、今年もまた、ひとつふたつと仲間入り。

「プラスチックやガラスにはない、陶器ならではの“呼吸している感じ”が食材にはちょうどいい気がして。ぬか漬けも小さなかめで漬けているのですが、このほどよい通気性が、とくに発酵食品とは相性がいいような気がしています。梅干しも、かめに入れて使っていますね」

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キッチンの隅に並んでいるのはおもに、市川孝さん、安斎厚子さん、伊藤聡信さん作のもの。「使いやすさのポイントは、口の大きさ。手がすっと入るくらいの広口のものを選ぶのがおすすめです」

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和食には沖縄の塩、洋食にはゲランドの塩、など使い分けている。

 

07
近頃、ハマっている
現実逃避法

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「今の私の現実逃避法、それはアマゾンプライムのプライムビデオです!」とワタナベさん即答。近頃のお気に入りは、『THIS IS US』。2016年から製作されているアメリカンドラマで、三つ子を中心にした物語。彼らが生まれた1980年代から描かれるストーリーは、どこか懐かしい豊かなアメリカの空気感もあり、さらに現代のアメリカが抱える問題も描かれ……と目が離せないのだとか。

「日本のドラマもいいけれど、重いテーマだと現実的すぎて気分転換にならない場合も。かといって、軽やかな恋愛ドラマにドキドキするタイプでもないもので……。1話1時間で切りがいいのもあり、『今夜は1話だけ観て寝よう』と、気持ちを切り替えるのにちょうどいいんですよね」。
当初はアマゾンプライム会員なら見放題だったことから観始めたけれど、新作は追加料金が必要に。
「お金を払ってまでは観ないと思っていたのに、次が気になって我慢できずにあっさり追加料金を払っています(笑)」

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プライムビデオはいつも、テレビではなくパソコンで。気軽に観始められるし、だらだら長時間観てしまうのを防ぐ効果も。

08
近頃「こんなものが
あったらいいのに」
と思ったもの

撮影の準備や息子さんの学校の関係などで、朝が早いワタナベさん。起きるのはいつも朝5時台です。「でも、睡眠時間は長めにとらないと、気力体力とも維持できないタイプ。1日しっかり7時間は眠りたい。6時間だと、ちょっとツライな、と感じます」。とはいうものの、つい夜が遅めになってしまうこともあります。そんなとき、叶わないとは知りつつも妄想してしまうことが……
「睡眠を貯金のように貯められる特殊能力があったらいいなあ、と思うんです。眠れるときに延々と眠っておいて、忙しいときには『1週間前のあの睡眠から3時間借りよう』なんてできたら、便利ですよね。こんな夢みたいなこと、大のオトナが真面目に話すのはおかしいかもしれないですけれど(笑)」
限られた睡眠時間をより質のよいものにするために、日常生活でもちょっと工夫を凝らしています。シーツはできるだけ洗い立てのパリッとしたものを、枕はおざなりに選ぶのではなく、自分の体に合っているものを。

さらに、“入眠儀式”として香りも導入。
「リラックスと安眠にはラベンダーの香りがいいと聞いて、アロマオイルを手に入れました。肌に直接塗れるオイルを頭皮に少し垂らして、眠る前にヘッドマッサージ。寝具にも少しつけて眠りにつきます。このラベンダーの香りを嗅ぐ→眠る、と無意識に脳に刷り込んで、心地よく眠気に誘われるようになればいいな、と思って」
アロマオイルは、旅先のホテルにも。
「においに敏感なタイプで、旅先のホテルのちょっとしたにおいが気になってしまうんです。このオイルをルームフレグランスがわりにすると、“自分の居場所”という感じになって、どこにいてもリラックスできます」

 

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質のいい睡眠のため、手はじめに導入したのは、周りからの評判が良かった通販生活の「メディカル枕」。実際に届いて開封すると、イメージ以上の大きさにちょっとびっくりしたものの、これがなかなかの使い心地。

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多くのアロマオイルは、ホホバオイルなどのキャリアオイルで希釈しないと肌に直接つけることはできないけれど、「ドテラ」のものは肌に直接塗ることができる。ワタナベさんは気軽にアマゾンで購入。

09
近頃、STOCK THE PANTRY
で学んだこと

スタイリスト、料理家の友人と3人で2年前に立ち上げたお店「STOCK THE PANTRY」。物件契約の関係もあり、この春でクローズすることに。長いような短いような、実に特別な時間でした。
「お店だけれど、ものを売るだけではない場所。料理教室をしたり、イベントをしたりと私にとっては多くのことを学べる場所でした。普段は、撮影のために料理を作ることが中心で、たくさんの人に自分の料理を目の前で食べていただく機会が少なかったけれど、実際にみなさんが口にしたときの反応を見られたり、料理に関する悩みなどを聞くことができたり」
料理家目線で選ぶ調理道具、スタイリスト目線で選ぶ保存容器……。3人とも本当におすすめしたいものを、自分の言葉ですすめることができたのも楽しかったそう。
「あの場所での、お店としての『STOCK THE PANTRY』は、一度おしまいになりますが、また形を変えて、さまざまな試みに挑戦したいな、とメンバーと話しています」

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益子の陶芸家、原泰弘さん作のすり鉢は「STOCK THE PANTRY」でも人気が高かったアイテム。ほどよい深さで、溝もしっかりとあって、使い勝手よく美しく。

10
近頃、年齢を重ねるのが
楽しいと思うこと

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歳を重ねることが、近頃は楽しみになってきているというワタナベさん。それは、お手本にしたい60代、70代の先輩たちを知ることができたから。
「この間、横尾光子さんと布作家の山中とみこさんのトークショーにうかがったんです。横尾さんが、吉祥寺でカフェを開いたのは50代だった聞いて、感銘を受けました。『やりたいことは、いつでもやれる、どこでもやれる』ともおっしゃっていて、力が湧いてきたんです」

何か思い切ったことに挑戦しようと思ったときに、できない理由を探すのではなく、とにかくできる方法を考えてみる。40代に入って、「体力が落ちてきたなあ」などと感じることもあったけれど、お二人のパワフルさを目の当たりにして、「40代はまだまだ無茶をしてもいいんだ」と思い直したそう。
「お二人も、40代を全力で過ごしてきたからこそ、今の場所にいらっしゃるのだと思うんです。尊敬できる年上の先輩が道しるべになってくれるのは、本当に心強い。私もずっと、いつまでも働いていたい。“稼ぐ”ということとは別に、現役で働き続けたいですね」

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text:福山雅美

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Profile

ワタナベマキ

Maki Watanabe

グラフィックデザイナーを経て、「サルビア給食室」として料理家の活動をスタート。独立後は、雑誌やテレビなど活躍の場を広げ、レシピ本も多数出版。
instagram「@maki_watanabe

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