お米屋さんのおかず帖vol.3 胃にやさしい汁もの

大人暮らし これからの食卓
2020.01.22

東京・自由が丘にある「白山米店」のお母さんは、ごはんが止まらなくなるおかず作りの名人。ぱぱっとできるから、作るのがおっくうにならないポイントとともに、定番レシピを教えていただきました。

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少しお疲れモードでもりもり食べる気分でない時も、汁物ならば食べやすく、スムーズに胃に収まります。野菜はもちろん、たんぱく質の食材を入れて具だくさんにすれば、これ一品で十分な満足感です。

 

食欲がない時でも
れんこんとはんぺんのすり流し汁

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れんこんの自然なとろみで、のどごしがなめらかに。のどの風邪をひいて食欲がない時でも、するすると入ります。はんぺんを入れることで、ボリュームを出しました。

【材料(2人分)】
れんこん… 50g
片栗粉… 大さじ1/2
えのきたけ… 1袋(100gほど)
はんぺん… 1枚
バター… 10g
水… 400ml
コンソメキューブ… 1個
黒こしょう… 適量

【作り方】
❶ れんこんは皮をむき5分ほど水にさらしてすりおろし、片栗粉を加え混ぜる。
❷ えのきたけは半分の長さに、はんぺんはひと口大に切る。
❸ 鍋にえのきたけとバターを入れ、中火でさっと炒める。水とコンソメを加え、煮立ったら火を弱め、①をかき混ぜながら入れてとろみをつける。はんぺんを入れ、ふっくらしたら火を止める。
❹ 器に盛り、黒こしょうを振る。

ポイント:手の平にのせて切れます。汁物のボリュームと旨味アップに、はんぺんはおすすめ。

 

元気の出る香り
里いもとニラの味噌汁

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だしをとらなくても、素材から出る旨味とひとつまみの花かつおだけで十分おいしい味噌汁に。もちろん、かつおぶしや昆布でとっただしを使えば、より深い味わいになります。ニラは火を通さずシャキシャキの食感を楽しんで。

【材料(2人分)】
里いも… 120g
油揚げ… 1/2枚
ニラ… 4本
水… 400ml
味噌… 大さじ1と1/4
花かつお… ひとつまみ

【作り方】
❶ 里いもは皮つきのまま水から10分ほど煮て、水でよく洗う。ヘタを切り落とし、手で皮をむき、食べやすい大きさに切る。油揚げは縦半分にしてから1㎝幅に切り、ニラは小口切りにする。
❷ 鍋に水、里いも、油揚げを入れ、全体がとろりとするまで中火で煮る。
❸ 弱火にして味噌を溶き入れ、花かつおを加えて火を止める。ニラを加える。

ポイント:かたくて皮がむきづらい里いもも、下ゆですると、するっと皮がむけます。

 

→vol.4につづきます


「“これから”の暮らしと食卓」より
illustration:はまだなぎさ text:鈴木麻子


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Profile

寿松木衣映

Kinue Suzuki

東京・自由が丘にある「白山(はくさん)米店」を夫と営む。毎週水曜に販売される、寿松木さん手作りのお弁当がおいしいと話題に。著書に『自由が丘3丁目 白山米店のやさしいごはん』(ミシマ社)がある。

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

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