今日だけのおへそ ― 「サンデーベイクショップ」嶋崎かづこさん vol.2

暮らしのおへそ
2020.03.12

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好きなものは自分で決める

自分の心で選択すれば
どんなことが起ころうと
明日が自分のものになる。

お菓子を焼くのも
心地いい店をつくるのも
そこに集まる人すべてが
笑顔になるため。


オーブンに入れたら時間を計りながら、焼き色をチェックして、ほんの少し焼き時間を延長するなど、お菓子の状態を見ながら調整する。

 

ひとりでやっていこうと決めたのは30歳になった頃。お菓子教室とイベントのための卸を始めました。

「場所を借り、お菓子を焼いていたら、通りがかりの人が『何してるの?』ってのぞいていくから、日曜日だけだったらと思って、お店を始めました。だから『サンデーベイクショップ』」

こんなふうに、嶋崎さんの歩み方はいつも行き当たりばったり。自分からぐいと舵を切ったことはありません。それでも、こんな人気店を生み出せたのは「焼き菓子が大好き」だったから。

「イギリスに初めて行ったとき、焼き菓子がすごくおいしかったんです。日本のお菓子は粉が細かくてフワフワ。でも私はもうちょっと粗い粉のほうが好きなんですよね」


プレーンや全粒粉のスコーンは、いちばん人気。

 

食べていけるか、不安ではなかったですか? と聞いてみました。

「今もよく若い子に将来について相談されるんですけど、『やってみないとわからないんだから、今、そんなに悩まないで、やってから困ったら?』って言います」と嶋崎さん。

店内で、お菓子と同じぐらい印象的なのがスタッフの笑顔です。キッチンではみんな大忙し。なのに誰もイライラせず、にっこにこの笑顔なのです。それは、きっと嶋崎さんの笑顔がみんなに伝染するから。

「『いちばん初めは、お客さん』とみんなに言っています。お客さんがいなかったら作っても行き場がないし、笑って食べてくれる姿が見えないと、次に作りたいものも決まらない。お客さんが笑顔で帰ってくれることが一番」

嶋崎さんがつくりたかったのは、スタッフもお客さんも、そして自分も笑顔になれる「場」だったよう。「笑顔」の力はなかなかすごいのです。


一日じゅう「エビアン」を飲む
1.5リットルの「エビアン」を箱買いして常備。コーヒーや紅茶も好きだが、体にすっと入り、飲むと元気になれるのは「エビアン」なのだとか。

 


ボーダーシャツを着る
お菓子に細かな毛が入るといけないので、基本的にウールのセーターは着ない。ユニフォームのように、毎日ボーダーシャツを着ている。

 


足元は「ビルケンシュトック」
ずっと立ち仕事なので、疲れないようにと選んだのは、いちばん足にフィットするという「ビルケンシュトック」のサンダル。

 


自転車で通勤する
自宅からお店まで15分ほどかけて自転車通勤。無心に自転車をこいでいる時間が気分転換に。途中公園に立ち寄ってコーヒーを飲むことも。

 

『暮らしのおへそ Vol.29』より
photo:近藤沙菜 text:一田憲子

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Profile

嶋崎かづこさん

Kazuko Shimazaki

製菓専門学校卒業後、コーヒーショップでバリスタの知識と技術を磨く。「ボダムショップ」でお菓子とドリンクのプランニング、製造に携わる。いがらしろみさんとお菓子ユニット「ビスキュイティエ」を結成。解散後、フリーのお菓子屋となり、2009年東京・初台に焼き菓子の店「サンデーベイクショップ」を開く。昨年2号店をオープン。

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