「お気遣いいただき申し訳ありません」と謝るのではなく、うれしい気持ちを伝えましょう
コロナブルーに効く、心を元気にしてくれる一冊
『暮らしを磨く美しい言葉』vol.4
こんにちは、暮らしとおしゃれ編集部の隣にある「主婦と生活別冊編集部」の佐藤と申します。今週は、私が担当した新刊から素敵な言葉の数々をご紹介させていただきたく、「暮らしとおしゃれの編集室」におじゃましております。
女性ならだれしも「素敵な女性」になりたいし、「エレガントな女性」に憧れます。でも、いったいどこから手をつければいいの? そんな「初めの一歩」を、東京・田園調布でおとなの教養を磨くサロン教室を主宰している丹生谷真美さんの新著『暮らしを磨く美しい言葉』より、お届けしたいと思います。今週6日間にわたり1日1つずつ、「美を磨く」「心を磨く」「言葉を磨く」「表現を磨く」「日々を磨く」「人生を磨く」の6つの章に散りばめられた言葉をご紹介。暮らしを磨き、満ち足りた時間を過ごすヒントにしてくださいね。
4日目の今日は「第4章 表現を磨く」からの言葉です。
最初に上梓したのは「手紙」の本でした。いつの間にか集まった結び文の香合は、季節や折節の行事に合わせて飾ります。
「お気遣いいただき
申し訳ありません」と
謝るのではなく、
うれしい気持ちを
伝えましょう。
お礼の手紙の書きかた
一、「ありがとう」だけではなく、相手の行為がどのようにうれしかったかを振り返り、心の中で再現しましょう。
二、心の中にある感謝の気持ちを具体的にたどります。場合によっては情景も描写しましょう。
三、自分の喜んでいる表情が伝わるような言葉を選び、相手が「よかった」と微笑んでくれるような表現を工夫しましょう。
四、丁寧に、失礼のないようにとの思いから、型にはまった表現にしないこと。
五、お礼の代わりに謝らないでください。恐縮するよりも、喜びを伝えてこそ「お礼」です。
photo:白井綾
●担当編集・佐藤が、この言葉から学んだこと●
手紙に限らず、メールでも会話でも使える「ありがとう」の気持ちを伝えるコツ5つ。いろんな気持ちが込められる「ありがとう」だからこそ、どんなふうに何がどう「ありがとう」なのか、こんなふうに伝えてもらえたら最高ですね。相手に伝わる表現にするためには、まず自分で自分の気持ちを知ること。どんなことがどんなふうに嬉しかったかを見つめ直すうちに、感謝の気持ちがさらに大きくなりそうです。
※次回は「第5章 日々を磨く」の言葉を紹介します。
マナー、ビューティ、ファッション、日本文化・西洋文化、手紙の書き方から、聖書、孔子、ソクラテスの言葉まで。勇気と元気のわいてくる、言葉の宝石箱。
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Profile
丹生谷真美
1950年、東京生まれ。1986年、日本で最初のフィニッシングスクール校長に就任。1992年独立、東京・田園調布で真のエレガンスとおとなの教養を磨くサロン教室を主宰する。オンライン講座も開催中。2020年、NHKよるドラ「いいね!光源氏くん」(原作:えすとえむ)劇中和歌を担当し話題に。著書に『あなたが花になる美しい日本語』『美しい人の美しい手紙』『母から学んだきちんと、きれいな暮らしかた』『手紙の作法』他。
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。