人生を楽しむために必要なもの、美しいもの、好きなものだけを残し、後はあっさりお別れしましょう

丹生谷真美さん『暮らしを磨く美しい言葉』
2020.07.10

コロナブルーに効く、心を元気にしてくれる一冊
『暮らしを磨く美しい言葉』vol.5


こんにちは、暮らしとおしゃれ編集部の隣にある「主婦と生活別冊編集部」の佐藤と申します。今週は、私が担当した新刊から素敵な言葉の数々をご紹介させていただきたく、「暮らしとおしゃれの編集室」におじゃましております。

女性ならだれしも「素敵な女性」になりたいし、「エレガントな女性」に憧れます。でも、いったいどこから手をつければいいの? そんな「初めの一歩」を、東京・田園調布でおとなの教養を磨くサロン教室を主宰している丹生谷真美さんの新著『暮らしを磨く美しい言葉』より、お届けしたいと思います。今週6日間にわたり1日1つずつ、「美を磨く」「心を磨く」「言葉を磨く」「表現を磨く」「日々を磨く」「人生を磨く」の6つの章に散りばめられた言葉をご紹介。暮らしを磨き、満ち足りた時間を過ごすヒントにしてくださいね。

5日目の今日は「第5章 日々を磨く」からの言葉です。

人生を楽しむために必要なもの、
美しいもの、好きなものだけを残し、
後はあっさりお別れしましょう。

 冠婚葬祭用や非常時用のものは別として、ここしばらく使っていないもの、役に立っていないものは、すべていらないものです。中途半端ないらないものが空間を占領しているなど、もったいないことです。
 捨てがたいもの、まだ使えるものは、フリマアプリサイトに出品するなり、支援団体に寄付するなりして、ほしい人、必要としている人の役に立つようにしましょう。
 その内ではなく、いつ行動に移すのか、決めてしまいましょう。一週間以内にできないなら、捨てるべき運命だったのだと納得してください。捨てる時は思い切りよく。未練がましくしていては、いつまでも片づきません。
 思い出のあるものは捨てにくいものですが、過去の思い出に埋もれて、これからの時間を不自由に過ごすことはありません。
 大切な思い出は心の中にしっかりととどめ、思い出の品々は最小限まで整理して、ここから先の楽しい未来の思い出を、たくさん築いていきましょう。

photo:白井綾


●担当編集・佐藤が、この言葉から学んだこと●
捨てられない物の山を見ていると、捨てられないのは、物ではなく自分の想いなのだと感じます。使わない調理器具は「もっと料理しなくちゃ」、買っても読まない難解書は「頭よくなりたい(そう見られたい)」、子どもの未使用の学習参考書「いつか勉強してくれるのでは」、グローリーな過去の思い出品、中断した夢と共に忘れたままの道具……。必要のないこだわりや過去への執着は捨てて、楽しい未来のためのスペースを作りたいですね。「あっさりお別れ」できたら、心も軽やかになれそうです。

※次回は「第6章 人生を磨く」の言葉を紹介します。

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Profile

丹生谷真美

Mami Niunoya

1950年、東京生まれ。1986年、日本で最初のフィニッシングスクール校長に就任。1992年独立、東京・田園調布で真のエレガンスとおとなの教養を磨くサロン教室を主宰する。オンライン講座も開催中。2020年、NHKよるドラ「いいね!光源氏くん」(原作:えすとえむ)劇中和歌を担当し話題に。著書に『あなたが花になる美しい日本語』『美しい人の美しい手紙』『母から学んだきちんと、きれいな暮らしかた』『手紙の作法』他。

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

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