4月の「今日のひとしな」は和歌山のショップ、服と雑貨「なや」が登場!
4月の「今日のひとしな」を担当してくださるのは、服と雑貨「なや」店主の小日向美咲さんです。
「なや」は和歌山市にて2021年5月に、古いビルの2階にオープンした約15畳ほどの小さなお店。
服やアクセサリー、雑貨、日用品、お菓子などのおいしい食品など、生活にまつわるものを取り扱っています。
新潟出身の小日向さんは、大学進学で京都へ。
お洋服が好きだったこともあり、大学卒業後はアパレルの販売員として働きはじめます。
転職などを経て、自分でお店を開く前までは京都にあるセレクトショップに勤めて服のバイヤーを3年ほどしていました。
「バイヤーとして忙しく仕事をしているなかでコロナがやってきて、アパレル業界だったこともあり当時はかなりの大打撃でした。仕事もほとんどがストップしてしまい突然ぽっかりと時間ができた時、これからどんなふうに生きていきたいか?と考えるようになりました」
そんなとき、和歌山に住む友人から「古いビルがあってちょうど1室空いているから、そこで好きなことをやってみたら?」と背中を押してもらったそうです。
「コロナ前まではずっと多忙で生活もヨレヨレ。当時は20代後半ということもあり、自分の働き方や生き方についてうじうじ悩んでいるタイミングだったので、これもなにかの縁だ! と思い引っ越し・開業することに。そんなわけで、地元でもない、結婚がきっかけでもなく、和歌山が好きだから! というわけでもなく(これは怒られてしまいますかね。笑)、縁もゆかりも土地勘もほぼない場所に1人でお店を始めたんです」
なんと~! 縁もゆかりもない土地で、えいっとお店をはじめたというのには驚きです。でもそれがまさによいタイミングだったのですね。では、どんなふうに商品をセレクトしているのでしょう?
「商品を選ぶ基準というものはしっかり決めていないのですが、実際に自分が使ったり身に着けたりして、素直におすすめしたいと思えるかどうか?を大切にしています(そうすると自然にその時の自分が好きなものになってしまうのですが……)。お客さまや関わってくださる方たち、そして自分自身に嘘をつかずにいたいという気持ちを大切にしています」と小日向さん。
店名の「なや」は、納屋から。実家が昔農業をやっていたこともあり、家の隣に納屋があったそう。
お店の準備としてまずは屋号を考えなければ……と考えていた時、ふと実家の風景が頭に浮かび、なんとなく納屋の意味を調べてみると、色々な意味がある中で「農業で使う道具や機械を手入れし、大切に保管しておく場所」という説明に目が止まります。
「他にもいくつか候補があったのですが、納屋ってなんかいいなあと印象に残ったのを覚えています。
だれかにとって大切なものや、大切なこと、大切なひとときに出会う場所になれたらいいなと思い、「なや」に決めました。幼い頃、納屋に入ると知らない道具がたくさんあって静かにわくわくした記憶や不思議と落ち着く場所だったこともあり、そんな空間になったらいいなーという願いも込めています」と教えてくださいました。
実は、「なや」の実店舗は事情により現在は休業中なのですが、オンラインでは随時お買い物ができます。休業といっても、イベント出店やPOPUPを中心に営業をしているので、イベントリポートも連載に登場予定です。
「和歌山市に住んで気づけば丸2年が経っていました。和歌山というと、引っ越すまではみかん、海、梅干し……くらいしかイメージが出てきませんでした(笑)。しかし住んでみると街の個性をじわじわと知ることに。実は古くからある喫茶店がとても多く、街歩きには楽しい古い建物なども多く残っています。この連載では住んでみてわかった和歌山のよさを紹介したり、普段から足を運んでいるおすすめショップなども紹介します。どうぞお楽しみに!」
現在、実店舗は移転準備中のため、オンラインショップのみで運営。
移転先はインスタグラムにてお知らせします。
オンラインショップ:https://naya.theshop.jp
Instagram:@naya_zakka
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