鶴田真由さんが撮影した花の写真展「KATARIBE-flower prayers」
『ナチュリラ』の表紙と巻頭を何度も飾ってくださった、女優の鶴田真由さん。ここ数年、ライフアークとして撮りためていた花の写真が東京・赤坂のドイツ文化会館ロビーにて展示されます。下記に鶴田さんからのコメントを要約しました。
日本人には花や木、そして虫などの自然界に存在するものを擬人化する国民性があります。
「あの花は嬉しそうに笑っているね」とか「あの木はじっと耐えているんだよ」など、そのものの気持ちになって代弁することに長けているように思うのです。
地球上の生きとし生けるものたちの声に耳を澄ませたい。その声を聞き、想像し、語り合いたいという思いから、ここ数年「KATARIBE」と称して「花」の写真を撮っています。
そうして写真を撮り始めると、ひとつひとつの花にはそれぞれのキャラクターがあることに気づきました。形状はもちろんのこと、咲き方、散り方、香りなど……そこにその花ならではの「語り」があるのです。花との境界線をなるべく取り払って共振し、こっそりと撮影をさせて頂く。どうか、みなさまにも花々の「秘められた声」が届きますように。
今年は年明けに能登半島地震が起き、多くの命が失われました。そして、世界でも天災や人災により多くの命が失われ続けています。今回の展覧会「KATARIBE – flower prayer」では亡くなった多くの命へのレクイエムとして「曼珠沙華」と「蓮」の花を展示することにしました。どちらも仏教では「天上界に咲く花」と言われています。世界が平和でありますように。 鶴田真由
鶴田さんが撮った幻想的な花々。写真から発せられるメッセージにぜひ触れてみてはいかがでしょうか。気持ちのいい季節のちょこっとお出かけにもぴったりですね。
開催期間:5月21日(火)~31日(金)
平日:10時~20時 週末:10時~18時 最終日:10時~15時
場所:ドイツ文化会館ロビー(東京都港区赤坂7-5-56) 入場無料
Profile
鶴田真由
1988年女優デビュー。その後、ドラマ、映画、舞台、CMと幅広く活動。凛とした力強さとしなやかさを併せ持つ演技で注目され、1996年には「きけ、わだつみの声」で日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。近年は、ドラマ「個人差あります」「らんまん」「自転しながら公転する」、映画「ノイズ」「やがて海へと届く」「かぞく」など話題作に出演。
2017年ニコンプラザTHE GALLERYにて、カメラマン小林紀晴氏とのコラボ写真展「Silence of India」を開催、同時に同タイトルの写真集を発刊(赤々舎)。これ以後、作品発表の場が増え、2018年には個展「KATARIBE」、同年茅野市美術館にて写真展「Silence of India」を開催。
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