日本とアフリカとフランスのエスプリ「MANANI(マナニ)」のワンピース

今日のひとしな
2018.02.17

~ 「組む東京」 vol.17 ~


パリのABBESSES駅近くにアトリエとお店を構える「MANANI(マナニ)」。現地に暮らす日本の女性が、アフリカの素材を用いて身に纏うものを作ったり、アフリカのユニークなアクセサリーや小物を紹介したりするブランドです。「組む」では、いつも6月から7月頃、本格的な夏が始まる前に「MANANI」の個展を開催しています。

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主宰する牛尾瑞紀さんの言葉を紹介します。「アフリカの生地パーニュは、ザバザバ洗ってギラギラの太陽の下でカラッと乾いて、丈夫でパリッと気持ちのよいもの。毎日の生活に馴染むものであって欲しい」

その言葉の通り、今日ご紹介するワンピースは、風をまとっているような着心地の良さで、日本の夏に着てもさらっとした肌触り。強い日差しの下で、気持ちも明るくなるようなパターンと色彩。そして、ザバザバ洗ってパリッとすぐに乾きます。

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<ワンピース 綿100% 9500円(税抜) 2017年個展より>

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一枚できてもよし、写真のようにベルトをあわせてウエストをマークしてもよし。カーディガンやブーツをあわせて、秋冬に着ることもできます。上にセーターを着ると、スカートのように見えたり、いろいろな着こなしが楽しめるワンピースです。お店の中のトルソーが着ているように、前を合わせたり、羽織ったりできるカシュクールのタイプも素敵です。

この着心地を体験すると、直感的に日本の浴衣ようで、彼女の作り出すものには、やはり3つの文化の精神が生きていると感じます。日本の女性が、アフリカ人のパートナーと出会い、息子のロウ君が生まれ、服を作り、パリで20年間生きてきた。この服作りの背景には、彼女の膨大な体験や感覚、大切にしているものがつまっていると感じるのです。

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パリの街角での瑞紀さんは、自作のバッグをもっていますが、バッグやパンツ、スカートなどのアイテムも人気です。

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今年の「組む」での個展は、2018年7月13~22日に開催する予定。一年に一回、七夕のように瑞紀さんと会うことができるのをとても楽しみにしています。

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組む東京

国内外のものづくり、手工業の交流拠点となる場として、ショップ、ギャラリー、コミュニティ・スペースの機能をもつお店。「今日のひとしな」の執筆は、代表・キュレーターの小沼訓子さん。

 

東京都千代田区東神田 1-13-16
tel:03-5825-4233
営業時間:12:30~19:00
不定休(サイトをご確認ください)
http://www.kumu-tokyo.jp/
インスタグラム「@kumutokyo

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