月の表情をもつ鉄、柴崎智香さんの蚊遣

今日のひとしな
2018.02.16

~ 「組む東京」 vol.16 ~


まるで月を見ているよう。初めてこの蚊遣(かやり)器を見たときに、その表面の素材感に目を奪われました。惑星の地表のように複雑な質感に加え、色は他に例えようもない深い青緑色で、かすかな光をたたえています。このとき、鉄とはこんなに繊細な表情を見せるものなのだと改めて気づきました。

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<蚊遣 鉄 ミツロウ仕上げ サイズ小 12,000円(税抜)>

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しかも開け閉めすると、開口部に月の満ち欠けのような形が現れます。今日ご紹介するこちらの鉄器は、柴崎智香さんが蚊遣器として作っているものですが、使う人によって用途は色々で、私は、1年中、お香を炊くのに使っています。

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<鉄皿を鍛鉄で作るワークショップ @組む>

この表面仕上げは、焼き肌と呼ばれ、火の中に鉄をいれ、この風合いを出しているのだそうです。火の力を生かすことが大切な鍵になるのですが、この火を良い状態にすることが、まずは重要なポイントです。コークス、無煙炭、石炭など、燃料の種類によっても、変化する火。その極意を体得するには、大変な訓練が必要です。ガスなどを使う方法もありますが、やはりそれだけでは、意図する良い表情が得られないので、自ずとこの方法を鍛練することになるのだとか。火のエネルギーが閉じ込められた鉄に、ますます魅力を感じるのです。

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<鉄の蚊遣芯 1,200円(税抜)>

また、蚊取り線香立ての芯も、なかなか良いものに出合えないということで探している方が多いので、ご紹介しておきます。写真の通り、様々なデザインがあり、これをお手持ちの皿などに置いて、お使いいただけるものです。

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