子育ても、花の仕事も、うまくやるより「今」を楽しんで 「Tiny N」主宰 岡本典子さん vol.1

暮らしのおへそ
2016.12.21

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これであってるかな?
これで正しいかな?
なんて、自分に問いかけることはしません。
子育ても、花の仕事も
うまくやろうとすると、いいことがないんです。
思うようにならなくても、
「ならなかったこと」を楽しめばいい。
いちばん大切なのは、「今」ですから。

あるときは1輪の花をそっと。あるときは、
ドライフラワーや木の枝を使ってダイナミックに。

花生師、岡本さんが生み出す世界は、
まるで絵本や映画のワンシーンのよう。

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「いかにこの空間で夢を見ることが
できるかと考えながら、生けています」と岡本さん。
今は、世田谷にアトリエを構え、フリーランスとして展示会の生け込みや、
撮影のスタイリング、ワークショップなどを手がけています。

 仕事の日はなんと夜中の3時起床! 
花市場の仕入れが終わって帰宅すると、
今度は 8歳の陸翔(りく)くんと、
6歳のことりちゃんのお弁当作りと、
家族の朝食準備に取りかかります。

テキパキ働く姿からは、仕事のつらさや
家事や育児との両立の大変さなど感じられません。

「私ね、ダメママなんですよ(笑)。
子供達には宿題しなさいとか、明日の準備をしなさいとも言わないし……。
息子は自然に朝起きて勉強するようになりました。
娘は、宿題をしないまま学校へ行ってもへっちゃら! 
周りのお友達と違って、ユニークなところがいっぱいなんだけど、
それならそれでいいと思っているんです。
だって”ユニーク”って、その子の素晴らしい個性でしょう?」

 こんなおおらかなお母さんだったら、
子どもたちはきっと伸びやかに育つのだろうなあと
思わずにはいられません。

 そもそも岡本さんご自身が、
まるで森の中を散歩するかのように、
好きな道を選んで歩んできた方。
花の道に進んだのは、グリーンが大好きで、
「秘密の花園」のような庭を持っていた
おじいさまの影響なのだとか。
短期大学の園芸学部で学んだ後イギリスへ。
花屋さんで働きながら、数々の花のコンペティションに参加して、
優勝をさらっていました。
帰国後は、六本木の大手フローリストを経て、
東京表参道の家具ショップに併設する
花屋さんの立ち上げに加わります。

vol.2に続く

text:一田憲子 photo:寺澤太郎

『暮らしのおへそ Vol.22』より

Profile

岡本典子

Okamoto Noriko

花のアトリエ「Tiny N」主催。英国留学から帰国後、フローリスト、家具ショップを経て、自身の店「Tiny N」をオープン。閉店後は展示会や店舗のディスプレイ、テレビや雑誌などの撮影のスタイリングを手がけ、アトリエでは教室も開いている。

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