クリエイター・RARI YOSHIOさん【後編】「他の人にとっては取るに足らないものでも、そこに美しさを見つけ、価値観を与えていきたい」

大人の暮らしで見直したもの
2017.09.13

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RARI YOSHIOさんの肩書きは、クリエイター。自分のフィールドの枠を決めず、イラスト、デザイン、プロデュースなどさまざまな創作活動をしています。

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10年ほど前、栃木・那須に移り住んだことで、創作モチーフは、より自然を意識したものになりました。ドライフラワーやタンポポの綿毛を瓶に詰めたオブジェなど、自然の美しさを、素敵な形で閉じ込めます。

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最新の作品は、コサージュ。木を削った時にできるカンナくずを束ね、花に見立てました。カンナくずが、ものづくりの現場で捨てられているのを目にして、ずっと引っかかっていたのです。水分を吸収する木の特性を生かし、アロマスプレーを吹きかけ「フレグランスコサージュ」として使うことを思いつきました。RARIさんのショップ「JARDIN BLANC」のオリジナルとして、友人につくってもらっているハーバルオーデコロンを、コサージュにスプレーして胸元に飾ると、自然な香りに包まれます。

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「他の人にとっては取るに足らないものでも、そこに美しさを見つけ、価値観を与えていきたい。それが私の役目なのかな? と思っています。若い頃より今の方がずっと柔軟で、自分自身の価値観でもの選びができるようになりました」

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元は“木くず”だとしても、RARIさんの手にかかれば、それは繊細なコサージュになり、ワンピースの胸元を可憐に彩ります。迷わず「これがいい」と思えるようになったのは、さまざまな段階を経た“今”だからこそ。昔は、いわゆる“ブランドもの”にも、多少は目がいっていたといいます。

「若い頃は“価値観”を補うような感覚で、ブランドものにも憧れていた時期もありました。でも、年を重ねた今は、自分なりの“これが好き”という視点が揺るがないものになってきている。だから、他の人が見過ごしてしまうようなものでも、美しさを見出せるようになってきたのかもしれません。そんなものに自分なりの価値観を与えて、宝物をつくっていきたいなと思っています」

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text:鈴木麻子 photo:大森忠明

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Profile

RARI YOSHIO

ラリ ヨシオ

イラストや雑貨制作、ショッププランニングなど幅広く活動。2007年より栃木・那須に移住。自宅内に併設されたショップ「JARDIN BLANC」を不定期オープン。イラストやオブジェなど、自身の作品を中心に販売。
http://rari-yoshio.blogspot.jp/

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