高橋みどりさん vol.2「東京の家と週末の家。暮らし方が違うから食卓も変わる」

大人暮らし これからの食卓
2019.03.19

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1
黒磯と東京、ふたつの家の食事で特に違いを感じるのは朝食。黒磯ではパンにスープ、たっぷりの紅茶がベースです。ことに冬は、薪ストーブで煮込んでおいた温かいスープが、寒い朝にあると、とてもうれしいんです。一方、東京では長年の習慣と元々のお米好きもあって、炊き立てのごはんと味噌汁の献立が中心です。

2
夜の始まりは黒磯、東京ともに〝スターター〞と称してチーズ数種とサラミ、生野菜を用意。とりあえず「お疲れ様、乾杯」から始まる食卓には、これが重宝するのだそう。その後、黒磯では炭火で肉や魚を焼いたり、ストーブの上で煮込み料理をしたり。地元の新鮮な野菜もたっぷりいただきます。

また、暮らしや空間が異なることで、無意識にすみ分けしているのかもしれないと話す高橋さん。

「東京のマンションは小さな空間ですが、それはそれで落ち着きと安らぎを感じます。黒磯の家はオープンな造りで土足スタイル。入り口も大きく開いているから開放的で、気分もおおらかになるような。東京では使いにくかった大ぶりなものやプリミティブな器が大活躍。空間って生活にも気持ちにも影響するんだなって思いました」

3
60代になった今の食については「大きな変化はないけれど、やはり人並みに量は少し減ったかもしれない。でもまあ、以前が食べすぎていたということで、今が普通になったくらいですが。お酒も食事の時に潤滑油的に飲むのが好きなので、むやみやたらに飲むのは卒業しました。でも、食への欲は変わらず、朝昼晩と常に何を食べたいかを考えてしまう。せっかくならおいしいほうがいいですから。というのも、その食の時間が私にとって何よりも楽しい時間だし、とても大切なこと。ずっとおいしく食べていけたらいいなと思っています」

 

「“これから”の暮らしと食卓」より
photo:齋藤圭吾 text:赤澤かおり


→vol.3につづきます

 

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Profile

高橋みどり

スタイリスト。料理本を中心に、食について発信、活動し続けている。東京と栃木・黒磯を行ったり来たりしながら、仕事に、食べることにと忙しい日々を送る。著書に『わたしの器 あなたの器』(KADOKAWA)などがある。

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