ディテールまで“好き”を詰め込んだ大森商店の傘【後編】
ハンドルやボタンを自分好みにカスタマイズして、アクセサリーと同じ感覚で毎日に取り入れたい大森商店の傘に魅了されたツダ。後編の本日は、とっておきの一本を完成するべく、超真剣な傘選びの続きをお送りします。
*******
←前編はこちらから
傘のハンドルやボタン、先端まで
ディテールを自分で選べる楽しさ
ツ「やっと3つに絞れました。ベージュの日傘と、晴雨兼用の長傘でキャメルかブルー。どれにしようか……」
大「そんな時はちょっと休憩。ハンドルや傘の先端部分を色々試してみましょう!」
ハンドルを自分好みでカスタマイズする際は、こんなにたくさんの種類の中から選べるとのこと!
大「同じ木のハンドルでも、天然木は節の数や太さなど一つずつ異なります。また、アクリルのハンドルも職人さんが手作業で作っているので、よ~く見ると微妙な違いが。それも一つの味として、楽しんでいただければと思います」
ディテール選びは、驚くことに先端部分も! 今まで全く気にしたことがなかったですがデザインの違いによって全体の印象が大きく変わりますね。
こちらの三つは、ボタンのブランド「sumie」とのコラボレーション。ハンドルに合わせて作ってもらったそう。
大「こんなに小さなパーツなのに、とっても華やか。一つ一つ丁寧につくられ、細部までこだわったつくりが『sumie』ならではの魅力です」
さりげない存在であるけれど、そのボタン一つがあることで、ぐんとおしゃれな雰囲気が増すことを目の当たりにしたツダ。これまでビニール傘ばかりを使用していましたが……。
傘を畳む際に留めるのが、素敵なデザインのボタンだったら、
一番目にするハンドルがかわいいデザインだったら、どれだけ気分が上がることだろう!
話を聞くほど、ディテールまでこだわりが詰まった、大森商店の傘にどんどん魅了されていきます。
ハンドルや傘の先端、そして留めるボタンまで、組み合わせ方は無限。色々試し、夢中になって選ぶのが、またもや楽しいひと時です! そうして、持ち手から先端まで全てがお気に入りの一本が完成しました。
じゃーん! 小さめのフリンジがついた、ベージュの日傘に決定。ハリ感のある生地とベージュのパッと明るい印象に惹かれました。
実用性の高い晴雨兼用と散々迷いましたが、アクリルのハンドルと先端の涼やかな組み合わせを見たときに、胸がズキューンと高鳴り、なんと最後は即決でした(笑)そして、ツダの心を鷲掴みにし、最大の決め手となったのは……
「sumie」のボタンです! 透明感があり、チャーミングな花の形だけども洗練された印象に一目惚れ。ボタンのブルーの糸は、持ち手のリボンと色をリンクさせ、シンプルな日傘のワンポイントに。大満足な最高の組み合わせとなりました~。
さらに、こちらの日傘は傘袋つき。屋内に入るときは袋に入れて肩にかけると、持ち運びも便利です。
いつものシンプルな装いにも、今年挑戦したいニュアンスカラーのワンピースにも合いそう。この日傘を持った夏のコーディネートをあれこれ妄想する楽しさといったら! 傘のおしゃれの楽しさを教えていただきました。
最後に、傘づくりをする中で習慣にしていることを大森さんに聞いちゃいました。
“好き”と思ったものをノートに集める
大「日々の生活の中で、自分が目にして『いいな』と思ったものを集めています。散歩をしていて見つけた景色や団子屋さんの包装紙など、このノートに貼ってストックしているんです。そうすると、自分の“好き”が自然と見えてきて、企画の種になることがありますね」
“好き”を可視化すると、新しいひらめきや発見があるのですね。これは、自分の暮らしにぜひとも取り入れたいと決意!
大森さんにお話を伺いながら傘選びをしてみて、自分の“好き”に正直になり、“好き”とまっすぐに向き合うことについて、考えるきっかけに。雨の日が続きまだ出番が少ないツダの日傘ですが、玄関で目にするたびに、気持ちがポッと明るくなる。「これこそが、“好き”のパワー! 毎日の暮らしが少し豊かになっているな」と感じる瞬間でした。お気に入りの一本のおかけで、本格的な夏も待ち遠しいです!
photo : 有馬 貴子
東京都千代田区神田佐久間町4丁目11番地 ファインコート秋葉原101号
TEL : 03-3863-6414
※7月は予約制にてお店を営業しております。
詳しくは、HPやインスタグラムでご確認ください。
ohmori.com
Instagram「@ohmori3」
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。