昨日・今日・明日の延長線上にあるひとしな

今日のひとしな
2022.09.30

~ 「robin ASO(ロビン阿蘇)」より vol.30 ~


1ヶ月間の連載も今日が最終日です。
最後の日に何をご紹介するか考えた時に、やっぱり“こちら”だなとなりました。

私たち、特に夫ととても縁が深く、自分達のことを語る上でも欠かせないイギリスのニットウェアメーカー「John Tulloch(ジョンタロック)」。

夫は若かりし頃、イギリスを中心とした様々なメーカーと協業し、輸入卸業に従事していました。「John Tulloch」はその中のひとつ。社長のJohn Spencerさんとは、歳は親子ほど離れていますが、渡英の際には一緒にゴルフに行く程の、仕事を超えたお付き合いをさせてもらっていました。

「John Tulloch」は、イギリスの伝統的なニットメーカーとして、英国製にこだわり続け、アジア等の海外に生産が流出した時代にも、あえてイギリス国内のニット工場を買い取ることまでしたのです。
「また2軒の工場を買収したよ!」と話すJohnさんの力強い表情。何十年経っても忘れることはありません。

自社の目先の利益に囚われることなく、イギリスという国の「ニット産業」自体を守り続けるのだという、その意気込みとプライドに、感銘を受けました。

今季、当店がセレクトしたのはこちら。
トラディショナルなノルディック柄のニットで、柄は「John Tulloch」のオリジナルです。優しい色合いが素敵な一枚は、Made in Scotland。
表面に丁寧に起毛加工が施されており、ふんわりとした表情。着てもあったか。見た目にもあったかです。



↑お色はベージュとチャコールの、いずれも合わせやすいカラーリング。

イギリスのニット特有の、頭を通すときに感じる、懐かしいようなニットの匂いと温もり。そして独特な、からっとしたドライな風合いは唯一無二です。軽量で柔らかく、暖かさ抜群なのです。

ところで、「洋服」の発祥はヨーロッパです。ヨーロッパの洋服文化が日本に輸入され一般に広まったのは、ちょうど150年前。たった150年なのです。
現在においても日本そして世界で続く、洋服文化の「昨日」「今日」「明日」。
今日と明日があるのは、伝統を作り、歴史を受け継ぐ、メーカーさんたちが守る「プライド」と「熱」のおかげです。

これからもここ南阿蘇村で、自然風物への感謝の気持ちを持ちながら、先人たちのその「熱」を伝えていきたいと思います。

九州・熊本にお越しの際は、阿蘇そして私たちのお店の方にも、ぜひお立ち寄りください。阿蘇は、どの季節も美しいです。
1ヶ月間、お付き合い頂きまして、ありがとうございました。またお会いできますように。


John Tulloch 

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robin ASO(ロビン阿蘇)

住所:熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陽3811-1
電話:0967-67-2338
メール:info@robinaso.com
営業時間:午前11時〜午後6時
定休日:水曜、木曜(祝日の場合は営業)
https://robinaso.com/

 

ONLINE STORE:http://robinaso.theshop.jp/
Instagram:@robin.aso 

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