【60代大人旅・特別編】憧れのパリ旅行
好評発売中の書籍『60代大人旅の愉しみと工夫』(主婦と生活社)。著者の小暮涼子さん、なんとこの5月に念願のパリ旅に行かれたそうですよ。書籍では「体力的にも金銭的にも無理をしない」60代の旅の楽しみ方について書かれていますが、憧れのパリではどうだったのでしょうか……?
皆さんの夢はなんですか? 私は9年越しの夢が叶いパリへの旅を愉しんできました。コロナ禍もあり実現は難しいかと思っていましたが、一緒に行ってくれる友達も見つかり5月のとてもいい時季に旅することができました。
パリフリーツアー7日間を利用しました。2度目のパリということもあり、空港からはロワシーバスに挑戦。勘違いもあってウロウロしたけどちゃんと乗れました。バスの運転手さんが優しくて、いい旅のスタートになりました。
写真は今回の旅を象徴するようなモンマルトルのカフェでの1コマ。木漏れ日がキラキラするテーブルで、さわやかな風に吹かれながら過ごした時間はとても贅沢でした。
今回の旅のメインイベントは国鉄でパリから約1時間のジヴェルニーにあるモネの家に行くこと。サンラザール駅でグーグル翻訳の画面を駅員さんに見せて往復切符を買い無事乗車。4人掛けの席に座り、乗車前に買っておいたおやつを食べました。(これはやってみたかったこと、その1)
派手な演出はないけれど美しいハーモニーを感じるモネの庭。睡蓮の時季には早かったけれど、春から初夏にかけての花がそこここに咲いていました。
何年も前から憧れていた場所に自分が立っていることが不思議でした。モネの家はすごい人気で、友達の事前予約がなかったら1時間以上待つことになったと思います。こちらは予約必須です。
宿泊先のホテルから歩いてオランジュリー美術館へ。友達も私も2度目のパリですが、ここはまた行きたかった場所。小学生の社会科見学?の一団に出会いました。身振り手振りで絵の説明をする引率の先生がチャーミング! このあとのんびりセーヌ川沿いを散歩しましたよ。
ピクニックもこの旅でやってみたかったこと。シテ島の先端でセーヌ川を眺めながら……の予定が、川に落ちそうで怖いね! と、場所はドフィーヌ広場に変更。これが大正解、木陰のベンチで食べたバゲットサンド(私がフルーツを用意する間に友達がサクサク作ってくれました・笑)は、まわりの雰囲気も含めて最高でした。
私は前回の旅で行ったのですが、友達にもぜひ見てほしかっサントシャペル。こちらも予約必須、大変な人気でした。言葉は要りませんよね。素晴らしい場所です。
前回は修復工事中で見学できなかったカルナヴァレ美術館。見事なフランス式庭園を2階の窓から見ることができました。調度品やシャンデリアも豪華で素晴らしいのに無料です。
こちらは2022年から一般公開されるようになった国立図書館リシュリー館。中庭にゆったり置かれたベンチにも豊かさを感じました。こちらも無料(笑)
旅の食事いろいろ。左上から時計回りで、ホテルの朝食。チーズ、ハム、コーヒーもおいしくて“朝ごはんで満腹作戦”(本をお読みくださった方はおわかりになりますね? 笑)はパリでも健在! 人気店のおにぎりをテイクアウト、ホテルの部屋でお夕飯をとる技ももちろん発揮です。グーグル翻訳でメニューを解読、スパイス香る美味しいお夕飯をいただいた日も。モノプリ(スーパーマーケット)の野菜とチキン、これまたテイクアウトの炒飯でワンプレート。60代のお腹具合にはちょうどよい量だったり、お部屋でくつろぎながら食べられたり、決して「節約のためだけ」ではないという満足感もちゃんとあります。
オペラ地区のホテルから徒歩7〜8分のギャラリーラファイエットでは、食品館でお土産を買ったり屋上からオペラ座やエッフェル塔を眺めたり(無料です・笑)。風が気持ちよくて、幸せでした。
方向音痴の私と違い、サクサクと目的地へ歩く頼もしい友達。お互い胃袋のサイズは似ていたので、お昼ごはんはホテルで軽くすませることも(部屋に電気ケトルと冷蔵庫がありました)。結果、野菜やフルーツも摂れて体調もよく節約にもなりました。「元気なうちに遠くへ」を実感したパリ旅のご報告でした。
写真と文/小暮涼子
書籍『60代大人旅の愉しみと工夫』(主婦と生活社)では、2泊3日の国内旅、日帰り旅、お散歩旅などをご紹介しています。ふらりと気軽に行ける日本各地の旅を、小暮さんならではの視点で楽しく綴っています。こちらもぜひご覧くださいね。
小暮さんの著書
『60代大人旅の愉しみと工夫』
1540円(税込)
ネット書店もぜひご利用ください
amazon / 楽天ブックス
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