アイメイクが崩れるのにはワケがあります【前編】

こんにちは、藤岡ちせです。40代まで東京やN.Y.でヘアメイクアーティストとして活動していましたが、50代で地元の高知にアトリエを開き、マンツーマンのヘアメイクレッスンを行っています。この連載では、お肌の曲がり角を何度も曲がってきた方々にはきっと、お役に立つであろうお話をしていけたらと思っています!
誰もまぶたにファンデを
塗っていなかった!
さて今日は、アイメイクのお話です。
あの……、まずちょっと聞きたいことがあるんですが……、皆さん、まぶたにファンデーションって塗っていますか? いやね、これ最近気づいたことなんですが、まぶたにファンデーションを塗っていない人がけっこう多いようでして。
実は昨年からアトリエで「メイクアップ道場」っていう少人数制のワークショプを始めたんですが、アイメイクの回に、私が自らの顔でレクチャーしていたときのこと。アイシャドウの前にまずファンデーションを塗ったところ、30~60代と幅広い年代の参加者の5人全員が声を揃えて「え? ファンデーションってまぶたにも塗るんですか?」と質問してきたんです。5人ゼンインですよ。
そのときは「そうですよ、ファンデーションはまぶたにも塗るんですよ」と冷静に答えてレクチャーを続けた私ですが、内心、本当におったまげました。え~? みんな、まぶたにファンデーション塗ってないの~???
アイメイクがうまくいかないのは
ノーファンデのせい
そんな参加者さんたちにアイメイクのお悩みを聞いたところ、1人が「二重(ふたえ)の間にアイシャドウが溜まるのが気になるんです」と発言したのを皮切りに、次々とお悩みが飛び出しました。

「目の周りにシミが多いからか、疲れた顔に見えるんです」
「アイラインやマスカラが下まぶたに落ちると、パンダみたいで……」
「ちゃんとメイクしているつもりなのに、『今日、ノーメイク?』ってよく聞かれます」
……と、どんどん出てきます。せやろ、せやろ、原因ははっきりしています。だって、まぶたにファンデーション塗ってないですやん!! そこで、なぜ塗らないのかを聞いてみました。
「まぶたに塗るって知らなかったです」
「アイシャドウをつけるから、ファンデはしないほうがいいかと思って……」
「理由は特になくて、なんとなく」
そうなんや……。世の中に溢れるメイク情報もまだまだ隅々まで浸透してないな、私の存在意義もまだ少しはあるのかも、とちょっと安心した次第です(笑)。
そこでこの日は、皆さんにまぶたにもファンデーションを塗ってもらって、普段のアイメイクとどう変わるかを観察してみることに。
メイク前の
スキンケアが大事
あ、でもその前に、ちょっと聞いてください。実は、ただファンデーションを塗れば皆さんの悩みが解決するわけじゃないんです。その前の準備で、解決への道がより開かれるのですよ。
その準備というのはズバリ、スキンケア。まぶたにファンデーションがピタッと定着する環境をつくる必要があるのです。そうです、お肌の水分と油分のバランスを整えるのです。
この連載でも以前、メイク前は必要以上に保湿しすぎると、ぬるぬるしてファンデーションのフィット感が落ち、メイク崩れが早まるというお話をしました。つまり、保湿ケアは夜にしっかり行ない、朝は油分の少ないスキンケア用品で肌を整える程度に仕上げるのが基本です。例えば……
【夜】
●化粧水
●美容液
●重ためのクリーム
【朝】
●化粧水
●乳液(クリームよりも軽めのもの)
●日焼け止め
……といった感じ。使うスキンケア用品の種類や量は、顔全体だけでなく、まぶたの様子もじっくり観察して、その日の肌の調子に合わせて調整してくださいね。
まぶたのベースメイクも
しっかりと!

朝のスキンケア後は、すぐにメイクをせずに数分待つことも重要です。肌表面のベタベタ&ぬるぬるが落ち着いてから化粧下地やファンデーションをつけることで、肌にピタッとフィットしてくれるのです(まぶたに塗るのもお忘れなく!)。暑い時期などベタつきがおさまらないときは、ティッシュで軽くおさえてからメイクするようにしてくださいね。
ファンデーションが乾いたら、フェイスパウダーを少量はたきます。それによってファンデーションがよれずに定着するので、メイク崩れが防げるはず。ここまでがベースメイクの基本です。
まぶたにもファンデーションを塗ったおかげで、目のまわりのシミやクスミが目立たなくなるのですっきり明るく見え、アイシャドウの発色もよくなりますよ。
さて、今日のところはここまで。【後編】では、今日お伝えしたことがどれだけ大事かがわかる“アイメイクあるある”をお伝えしたいと思います。
illustration:大賀美穂
text & photo:藤岡ちせ
Profile
藤岡ちせ
ヘア&メイクアップアーティスト。テレビ、CM、広告、雑誌、ミュージックビデオを中心に活躍し、1998年から3年間、ニューヨークでも活動。美への探求心からハワイのボディトリートメントロミロミとフェイシャルを学び、自宅サロンを開くなど活動の分野を広げる。東京、鎌倉と移り住み、2019年に故郷の高知へ。住宅街の一角に、ヘアメイク、写真、オーガニックコスメなどを楽しめるアトリエ「APARTMENT102.」をオープン。
https://www.apartment102.net/
Instagram:@apartment_102_
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