「3分こね」で簡単に作れて、絵本に出てくるみたいにかわいいパン!〜幸栄さんの「バナナシュガーパン」のレシピ
バターも卵も使わずに、少ないイーストでのんびり発酵させて作る、しみじみおいしいパンレシピといえば、パン研究家の幸栄(ゆきえ)さん。著書『でっかいパン』の中では、まるで絵本に出てくるみたいな、どーんと大きくてかわいいパンをたくさんご紹介しています。
幸栄さんのパンレシピなら、生地をこねる時間はたったの3分! 型も特別な道具も使わずに、手軽においしいパンがお家で作れるのです。
今回は本のカバーにもなっている、でっかたいらパンのアレンジレシピをご紹介。まわりはカリッと香ばしく、中はもっちり、しっとり。みんなが大好きなバナナをたっぷり味わえます。パン作りが初めてという方も、ぜひ一度試してみてくださいね。
バナナシュガーパン
大人も子どもも大好きなバナナを、パン生地にうめ込みました。
仕上げにかけるグラニュー糖が、このパンのおいしさの決めて。
とろりと焼けた甘いバナナと、それを引き立てるグラニュー糖。
おやつの時間にぴったりなパンです。
【材料(直径16cmのもの2個分)】
A・強力粉…300g
・きび砂糖…大さじ2
・塩…小さじ1
ドライイースト…小さじ1/2(2g)
B・水…185g
・太白ごま油…大さじ1
バナナ…約1本(正味70g)*
仕上げ用のグラニュー糖…小さじ2
◎寒い季節は水をぬるま湯、暑い季節は冷水にして
*1cm幅の半月切りにし、20切れ分を用意する
【作り方】
1 ボウルにAを入れてゴムベラで混ぜ、ドライイースト⇒Bの順に加えて混ぜる。ボウルの中で軽くこね、ひとまとめにし、ぬれぶきんをかけて10分休ませる。
2 台に取り出し、両手で生地を折りたたんでは、向こうに押し出すのをくり返してこねる。90度向きを変えながら、3分くらい。
3 太白ごま油(分量外)を塗ったボウルに入れ、ぬれぶきんをかけ、暖かい場所で2倍になるまで発酵させる(3時間くらい)。
4 打ち粉(強力粉・分量外)をふった台に取り出し、カードで2等分し、生地の表面を張らせるようにして軽く丸め、底は指でつまんでしっかりとじる。台にのせてぬれぶきんをかけ、20分休ませる。
5 めん棒で直径15cmにのばし、オーブンシートを敷いた天板にのせ、ぬれぶきんをかけて暖かい場所でひとまわり大きくなるまで発酵させる(60分くらい)。
6 表面に太白ごま油(分量外)を塗り、指で3、4、3個の順にしっかり穴をあけ、バナナを1切れずつうめ込み、グラニュー糖を等分してふる。200℃に温めたオーブンで15〜16分焼く。
【ポイント】
生地に太白ごま油を塗ったら、人さし指でぐっと押し、3、4、3個の順に底までしっかり穴をあける。まずまん中に4個をあけ、そのあとその上下に3個ずつあけると、バランスがいい。
【ポイント】
10個の穴に、バナナを1切れずつうめ込む。生地に弾力があって押し戻されるので、のせるのではなく、ぐっと押し込むように入れて。
photo:衛藤キヨコ styling:幸栄
定価:1540円(税込)
バターも卵も使わずに、少ないイーストを使ってじっくり発酵させて作るパンのレシピ集。幸栄さんのパンは、こねることたったの3分で作れる手軽さも最大の魅力! パン作り初めての方でも失敗なく、おいしく作れるミラクルレシピが満載の1冊です。でっかまるパン/でっかしかくパン/でっかながパン/でっかたいらパン/でっかくるくるパンの基本の5つの生地と、そこから生まれるおかずパン、おやつパン、ごちそうパンをたっぷりご紹介。
Profile
幸栄
1979年広島県生まれ。19〜25歳までモデルとして活躍し、長女の出産を機に引退、パンの道へ。いくつかのパン教室に通った後、本格的なパン作りを学ぶためにべーカリーに勤務。2010年から神奈川県の自宅で、少人数制の「少ないイーストで作るパン」「自家製酵母+少ないイーストで作るパン」の教室「toiro(トイロ)」をスタート。日々の暮らしに寄り添うパン作りを大切に考えている。著書に『でっかいパン』『「ちょっとのイースト」で作る まるパンとベーグルの本』『「ちょっとのイースト」で作る プチパンとベーグルの本』(すべて主婦と生活社)など。
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。