～「HJ GALLERY」より vol.23 ～

暑い日々が続いて、外に出れば５分と経たずに汗だくに。一日の中で何回か着替えることも多いから、こんな暑い季節には気軽に洗えてさらっと着られるＴシャツは、とてもありがたい存在です。

実は、Ｔシャツを一枚でさらっと着こなすというのが、私には昔からどうも似合わなくて、憧れはあるのに長年苦手分野のひとつでした。Ｔシャツはシンプルですが非常に奥深く、素材やシルエットによって本当に色んな表情を見せてくれます。フェミニンすぎても嫌だし、カジュアルすぎても何かが違う……。そんな自分にも似合うＴシャツに出会いたいと探し求めている時に出会ったのが「ATON（エイトン）」でした。

シンプルでスタンダードなデザインが多い「ATON」の服は、生地の風合いがやわらかで、着心地の良さとシルエットが美しいことが特徴です。一枚で着こなすのが難しかったはずのＴシャツなのに、「ATON」だとさらっと着こなせて、キマる。からだのラインがきれいに見えて、品があり、最高に気持ちいい質感。丈の長さ、襟ぐりの開き方、シルエット、ラフさと上質さのバランスがどれも絶妙で、美しく体を纏ってくれます。着心地と美しいシルエット両方が叶うなんて、夢のようなＴシャツ。

「HJ GALLERY」で試着された方の多くが悩まずにすぐ購入となるのも、着ればすぐにわかる良さがあるからです。「何枚も欲しい！」そう思える逸品です。

コットン100％というだけでは納得できないほど着心地の良い上品な質感は、使用されているインドの綿花が最高級品質のスビンで、ひとつひとつ手摘みされ、さらに和歌山で丁寧に編み立てられた「スビンコットン（SUVIN COTTON）」だから。本来の油分が損なわれず、繊維が傷つかないため、科学的加工を一切せずとも非常に美しい光沢ある生地を作ることができ、洗濯しても毛羽立ちにくいので、長く愛用できます。カラー展開も豊富で、植物の花、葉、茎、樹皮、果皮、または鉱物で染色。通常なら色落ちしやすかったり、鮮やかな色が出にくい草木染めも、発色性や色落ちなどを克服した「ATON」ならではの独自の染色方法によって美しく染め上げられていて、魅力的なカラー展開となっています。

Tシャツのみならず、ワンピースやジャケット、シャツなど魅力的なものばかりです。先日も2022年春夏の展示会にお邪魔したのですが、全部欲しいと思ってしまうほど素敵なラインナップに心躍りました。どれもこれも着心地が良くて、美しい！　動くとなびく布とその姿。そのまま着て帰りたいものばかりで大興奮でした。

「ATON」は2016年よりスタートし、ディレクターの久埼康晴さんが率いるユニセックスのブランド。ブランド名の「ATON」の由来は、 A to N、“あ”から“ん”まで。原材料から仕上がりにいたるまで、生産者との密なコミュニケーションをとり、きちんと生産背景を理解した上でものづくりをしたい、という思いが込められています。

先日ご紹介した「Échapper（エシャペ）」のディレクターも久﨑さんでしたが、そのストイックな物づくりの姿勢に、彼の作るものに、私は魅了され続けています。着心地がいいというのも当たり前だけど理由があって、その美しいシルエットも徹底的に考えた上でデザインに落とし込まれていて、だからこそ袖を通した時に納得ができる。クローゼットに常備していたい一着となっている品です。

「ATON」
SUVIN 60/2 T-SHIRT ￥13,200
50/2_ORGANIC T-SHIRT ￥13,200

その他、「ATON」秋冬コレクションが随時入荷しております。詳しくは、「HJ GALLERY」までお問い合わせください。

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