仕立ての美しいクラシカルなベスト
〜「糸デンワ」より〜 vol.28

the last flower of the afternoon(ザラストフラワーオブジアフタヌーン)のポエットベスト。詩人という意味を携えるその名の通りの、クラシカルな佇まいです。

職人の手による染色と天日干しで仕上げられた、素朴な質感のリネン生地。裏地にはコットンを重ね、ボタン裏はレザーで補強するなど、細部まで丁寧に仕立てられています。

実用的な4つのポケット。詩人であれば、作品のヒントを書き溜めるメモ帳を入れるのでしょうか。進化したメモ帳であるスマホを入れ、手ぶらで出掛けましょう。

背面にゴムを入れ、後ろ着丈をみじかく整えました。身に付けるだけで背筋の伸びる、端正な印象です。

なぜか分かりませんが、同じものが並んでいる光景に弱いです。ヒマワリ畑、団地の窓、無印良品。有機か無機かは関係なく、整然とした様子に心が惹かれます。このベストを前にした時も、123456789と、無意識にボタンの数を追ってしまいました。

ブランドのスタッフの方が、このベストの説明をしてくださった時のこと。「ボタンを閉じて着るときなんですけど、下の二つのボタンは留めないようにしてくださいね」と仰いました。

なぬっ!?と思いました。規則正しく並ぶ9つのボタン。123456789と数えてしまうA型の私にとって、機能を果たさないボタンがあるということが、理解できなかったのです。

言われた通り留めずに着てみたところ、すぐさま合点がいきました。裾に自然な開きが生まれ、重々しさが抜ける、いわゆる抜け感があらわれたのです。キチンとしているのに、どこか余裕を感じます。全部を閉じない、完成させきらない。その方が美しいということもあるのだと知りました。

使わない2つのボタンを、ひと手間かけて配すこと。それは無駄ではなく、調和を生むための余白です。このベストは、整えすぎないことの大切さを教えてくれました。

ナチュラルな素材感と実用的なポケット。丁寧な仕様と全体の調和。様々な要素に加え、ひとつまみの余白も内包するこのベストと共に出掛けたら、素敵な詩が浮かんでくるに違いありません。
ご紹介したアイテムの詳細は、こちらでご覧いただけます。
静岡県静岡市清水区巴町9-21 丸二ビル3F
営業時間: 12:00 〜 19:00
定休日: 木・金曜日
HP:https://ito-denwa.com
Blog:https://ito-denwa.com/apps/note
Instagram:@itodenwa_shizuoka
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