「フォーマルも自分らしく」…おすすめ帖vol.28

おしゃれさんコーディネート
2020.02.29


『ナチュリラ』本誌でも、季節ごとのリアルクローズとそのおしゃれな着こなし方を提案してくださっている人気セレクトショップ「アナベル」。店主の伊佐さんによる「季節のおすすめ帖」連載コラムです。季節ごとのおすすめの品を月に2回、ご紹介しています。

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photo:川本浩太 text:伊佐洋平 model:伊佐奈々

フォーマルをあきらめている方が多いんだなって感じたのは、4~5年くらい前。その一方で、たくさんのお客様から言われていたのが、その逆の言葉でした。

「もう何年も自分らしいフォーマル着を探しているが見つからない」

「いわゆるフォーマル売り場にあるフォーマル着には魅力を感じない」

「いつもの自分とあまり距離のある洋服にお金を出したくない」

「もう何度も買っては着なくて処分しているフォーマル着がある」

「普段も着られるお洋服で何とかしたい」

「そろそろ、兼用ではない専用の自分らしいフォーマル着が欲しい」

 

人によって望むところは異なりますが、たくさんのお客様からフォーマル着の部分でご相談のようなつぶやきを受けることが多くありました。3年前、今の自分たちでのできる範囲で、アナベルらしいフォーマルの提案をできる場として、1年に一度、「式典フェア」を開催するようになりました。

 

 

毎年、東京・青山にある「はいいろオオカミ+花屋西別府商店」さんの西別府さんに式典用の装飾を依頼して、自分たちも気分を盛り上げて開催しております。

 

 

式典のお洋服は、普段あまり身近にない装いであるため、皆さんも我々もまずは頭の中を整理するところから始まるのだと感じています。普段着と異なり、そう何着も買わないようにと慎重に考える方が多いということでしょう。

 

 

 

では、どう考えるか? 店頭ではお客様のご要望などを聞きつつも、意見を求められたらこのようにお話ししています。「すべてを一つでは賄えないので、どういう組み合わせで兼用するかを考えるのがおすすめです」

 

一つは……卒園、卒業と葬儀、法事などの黒服を兼用で考え、ハレの日用の明るめのスタイリングを単独で考えるパターン。

 

二つ目は……卒園、卒業と入園、入学、結婚式あたりまでを一緒に考えて、葬儀用だけを

単独で用意するという考え方。

 

一つ目は色のトーンにしっかり緩急が付くイメージでしょう。ダークトーンか明るいか、はっきりします。二つ目は、全体に落ち着いたトーンで構成されます。現状、持っているものを頭に浮かべながら、楽しく選んでいただけたらと思っています。

 

 

ブラックのワンピースは、卒業や卒園、小物を変えて葬儀や法事にも使えます。こちらは小物で華やかにスタイリングしています。

 

 

 

 

ストッキング、靴、カバン、ネックレスを変えてこのように。小物はお金をかけるところとそうでないところを考えながら、少しずつ揃えてもいいと思います。

 

では、こういった黒いワンピースを一つ用意できている方は何を買うと幅広くスタイリングが考えられるのか? おすすめの明るめコーディネートはこんなもの。

 

 

 

「susuri(ススリ)」さんのバルーンマーチスカートは、日常着でもアナベルでは人気のスカートです。コットンですが、相性の良い素材感のジャケットと組み合わせて、小物を駆使すれば、入園や入学の明るめなコーディネートが作れます。

 

 

 

白のスカートも明るめコーデでは大活躍するでしょう。

 

 

式典の場ではキラキラした小物を駆使して、普段はしないくらいに華やかでいい。そして式典が終わったら、スカートは単体でさらに活躍する。

 

 

 

 

モノトーンでシンプルな大人っぽいスタイリング。

 

 

 

 

きれいめにあえて色のあるフードパーカーを合わせて。

 

 

 

 

 

桜色のスカートも、ブラックのコートと合わせてコントラストのあるスタイリングを。

 

 

 

シンプルにサマーセーターにストールを巻いて春らしく。

 

これが、卒園、卒業、葬儀、法事を兼ねて、入園や入学、日常着を別に考えた組み合わせ。では、喪服は持っているので、卒業式と入学式が兼用できそうなのは?

 

 

 

ネイビーのシンプルなワンピース。このままで卒業式、入学式も兼ねられそうですが、卒業式はまだ寒いので、ジャケットを。

 

 

 

ブローチはいくつかあると気分やシチュエーションで使い分けできるので便利です。

 

 

 

同じくネイビーのワンピースで小物使いを変えて。

 

 

リングレースの小物は、ネックレスになったりウェストにマークで着たりで楽しい。ベルトよりずっと使いやすいのでおすすめめです。

 

 

ジャケットからチラッと見えるレースも素敵です。

 

 

もう一つ、グレーのワンピースもどちらも兼用できそうです。

 

 

上に着るジャケットで印象が少し変わりますね。

 

ほんの一例ですが、「Shikiten~式典」と題した式典フェアでは、ご来店いただいた皆様とこんなことを一緒に考えていける会になればと思って始めました。今年で3回目になる式典フェアは、毎年たくさんのデザイナーさんや作家さんたちのご協力のもとに開催することができています。今年もアナベルらしい素敵な品々をご用意して皆様のご来店をお待ち申し上げます。来週、3月8日(日)の18時までです。期間中も水曜日は通常通り定休日となりますのでご注意ください。

 

 

ワンピース:NO CONTROL AIR ¥27,000~¥31,500+tax

ジャケット:annabelleオリジナル ¥30,000+tax

スカート:susuri for 姉妹伴 ¥29,000+tax

ブローチ:西別府久幸 ¥6,000~¥10,000+tax

レースのアクセサリー:JEUJYEI(ジュージェイ)¥4,000+tax~

バッグ:safuji for annabelle ¥21,000+tax~

 

 

*編集部より 伊佐さんスタイリングの小物が映える冬の装いを現在発売中の『ナチュリラ』2019冬vol.48で特集していますよ。本誌のほうもぜひご覧になってみてくださいね!

 

アナベル

神奈川県横浜市青葉区美しが丘2-20-1美しが丘アレービル104 
東急田園都市線たまプラーザ駅から徒歩5分
℡:045-482-4026
営業時間:11:00~20:00 水曜定休
http://www.f6products.com/
https://www.instagram.com/annabelle_104/

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

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