「コグ ザビッグスモーク」デザイナー・Noriko.Iさんに聞く がんばらないおしゃれと生き方 Vol.2

大人になったら、着たい服
2020.03.03

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日本にいると、お金を使っていないと
楽しくなかったんです。
イギリスで、何もしない時間が
贅沢だと知りました。


素材を知り尽くし、確かなパターン技術があってこそ、「ラクしてきれい」が両立するよう。

横から見たシルエットが美しいのも「コグ ザビッグスモーク」の特徴のひとつです。

「私自身が出かけるときに、合わせ鏡で横からも後ろからも、自分の姿をチェックするんです。年齢を重ねると横からのシルエットが崩れてきてドキッとするんですよね(笑)。そこをただ大きいサイズで隠すだけだと格好悪い。裾を内側に巻き込んで、コクーン形のシルエットにするなど、どこかに〝キュッ〞と締める部分を入れると、横のフォルムが違ってきます」

ラクな服を着ると、だらしなく見えてしまう、という心配があるのですが……と聞いてみると。

「それは、ちょっとしたひとさじが足らないかもしれませんね。ブレスレットを足すとか、ジュエリーサンダルを履いてみるとか。私の場合は、どこかに光り物を取り入れますね」と教えてくれました。


若いころからデザイナーとして、バイヤーとして、仕事をすることが何より楽しくて、働き続けてきたというNoriko.Iさん。2010年にイギリスに移住。アパレル業界で走り続けてきましたが、ロンドンで暮らし始めると、大事なものがくるりとひっくり返ったのだといいます。

「日本にいると、お金を使っていないと楽しくなかったんです。何もしないと、無駄な時間を過ごしたような罪悪感がありました。でも、イギリスでは、何もしない時間こそが贅沢。みんな買い物に行くより、公園に行くことのほうが重要だ、って思っているんですよ。まず人生があって、仕事はそのあと。もちろん仕事は真剣にやるけれど、日本のように『休めるときに休む』のではなく、休みを先に決めて、そこに合わせて仕事をします」

今では、日本にいるスタッフとラインでやりとりしながら、自分のペースで洋服づくりをする日々。

「私は楽しいことしか考えないんです(笑)。先の不安なんて、きっと大したことないんだと思います。もし今心配に思うことがあっても、ちゃんと毎日毎日積み重ねて生きていけば、『そこ』にたどり着いたころには、自然に解決できているって思うんです。だから私は、目の前の花しか見ないんです」

何のために装うのか。「コグ ザビッグスモーク」の服は、人生を楽しむことを教えてくれそうです。

 

photo:近藤沙菜 text:一田憲子

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Profile

Noriko.I

1963年生まれ。大手アパレルでデザイナーとして活躍後、セレクトショップなどでバイヤーを務める。2010年に英国に移住。英国ブランドでデザイナー兼マーチャンダイザーとして働く。2018年に自身のブランド「コグ ザビッグスモーク」を立ち上げる。

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