華やかさのあるカシュガイ族のモジェ(掛け布)

今日のひとしな
2021.10.21

~ 「エイトデイズ」より vol.21 ~

今日はめずらしい織り物、モジェのご紹介です。昨日に続き、カシュガイ族の織物です。

モジェとはペルシャ語で「波」という意味ですが、パターンも波のように見えますし、近くで見ると織の技法も綾織で波のように見えます。染めたタテ糸が表に出るようにしてヨコ糸を絡めていくことによって、柄を織り出しています。絨毯やキリムより薄手でなので、テント内の寝具を隠すための掛け布や、カーテンのような間仕切りとしても使われます。他の部族でジャジムと呼ばれる同様の機能を持つ毛織物がありますが、綾織のモジェはカシュガイ族だけにしか見られないようです。複雑な技法の珍しい毛織物の一つです。


モジェの多くは2枚の別々に織られたものを繋いでいますが、今回のモジェも同様に繋いで幅広くしています。それぞれデザインが違っていますが、全体で見るとバランスが取れていて、かえって面白く見えます。この辺りの自由な感覚がトライバルラグの魅力の一つです。


遊牧生活では簡素な小さい織り機を使うため、あまり大きいものは織れません。2枚をつなぐ手法はアナトリアキリムなどでもよく見られますが、デザインの違うものを合わせるのは面白いですね。実際に手にしてみると思ったよりもしっかりしているので、敷物としても十分に使えます。

 


タテ糸紋織 羊毛 220x160cm ¥165000 (150000) 19世紀

 

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