毎朝10分間片づける ― 沢野ひとしさん Vol.3

『家事のしくみを、整える』
2021.10.20

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クロゼットは人生の鏡、
じめじめは禁物です。
気持ちよく開け放ち
風通しよく。


捨てる達人の沢野さんですが、実はモノを買うのも大好きなのだそう。

「服は好きで買っちゃう。シャツは白やピンクなど明るい色に。こざっぱりしていたいから、汚くなったら買い替える。上下土色の、おでんの具みたいなジジイになりたくないもん」

必要以上に服を増やさないために、クロゼットはあえて小さく、服の片づけも定期的に。乾燥した晴れた日に、クロゼットの扉を開け放ち、中身を全部出して風を通し、湿気を取ったら、ビニールの「処分袋」を用意して総点検。黄ばんだシャツ、ゴムが伸びた下着、しばらく着ていない服、余分なハンガーも「処分袋」へ。すると、なぜかさっぱりと明るい気持ちになり、ムクムクとおしゃれ心が湧いてきて、シャツを新調しに出かけたくなるのだそう。

「己の人生を見つめ直したくなったら、タンスを開けてみるといい。綺麗に季節ごとの服がタンスに仕舞われていたら、その人の今後の人生もけがれなく清く美しいものになるだろう。」(『ジジイの片づけ』より)

朝の片づけの後、その日のイラストの仕事を終えると、サケや卵焼きなどシンプルなおかずでササッとお弁当をこしらえて、近所の公園に季節の花をスケッチに行ったり、娘一家の住む海辺の町まで小旅行に出かけたり。お弁当が遠足気分を盛り上げてくれるのです。

妻は学校の先生で忙しく、共働き生活が長かったので、家事はひと通りこなせるという沢野さんですが、お弁当作りもお手のもの。高校生のときから自分で作っていた、という年季の入りよう。弁当箱やお気に入りのナプキンもコレクションして、お弁当作りを楽しんでいます。

「家庭料理でつらい思いをするくらいなら、支度も簡単な料理を食す日々で良い。文句を言う旦那でもいたら、さっさと離婚をしよう。台所には、家族の好きなカレーと、食生活に合った料理道具があれば、いつも明るくなれる。」(『ジジイの片づけ』より)

 

→Vol.4に続きます

illustration&photo:沢野ひとし

 


『家事のしくみを、整える』より
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Profile

沢野ひとし

Hitoshi Sawano

イラストレーター、エッセイスト、絵本作家。『本の雑誌』では創刊時から表紙イラストを担当。著書に『人生のことはすべて山に学んだ』(角川文庫)、『真夏の刺身弁当』(産業編集センター)など。

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