内田彩仍さん vol.1 「ヴィンテージボタンのヘアゴムで、髪に色を添えて

特集「手しごと、家しごと」
2016.08.24

丁寧な暮らしぶりや、素敵な着こなしが評判の内田彩仍さん。編集部ブログでもご紹介させていただきましたが、新刊『季節の暮らしと服支度』が、9月15日に発売されることになりました! その発売を記念して、今日からの1週間と、来月にも1週間、変わらず人気の保ち続けている著書『手しごと、家しごと』の内容を、一部ご紹介したいと思います~。今月のテーマは「手しごと」。詳しい作り方もありますので、ぜひトライしてみてくださいね。

 

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「ヴィンテージボタンのヘアゴムで、髪に色を添えて」


毎朝、起きたらさっと手ぐしで髪を結びます。ひととおり朝の家事を終えたあと、身支度をしてもう一度結び直して。これが、一日をしゃんと過ごすための習慣になりました。今のところ、家事も仕事もしやすいこの髪型が落ち着くようです。

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いつもは、一度ゴムで結んだあと、結び目が緩まないように、コンチョがついたヘアゴムを二つ、重ねづけしています。服に色柄物が増えたこともあり、たまには雰囲気を変えたくて、ヘアゴムにも色を添えようと思いました。そんなとき、立ち寄ったボタン専門店で見つけた、シックでどこか懐かしい感じのするボタン。これをヘアゴムにしようと、色合わせをして、いくつか選びました。

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ボタンをテーブルに広げ、作る前にゴムの長さや重なり方も確かめておきます。いくつか重ねるときは、両端のボタンを、髪に馴染む色にすると、しっくり見えるようです。手作りは、こうやってあれこれ準備しているときが一番楽しくて。

作り終えて髪につけてみたら、思っていた以上におしゃれの要になりました。最近は、手芸店にもヘアゴムのパーツがたくさん。またいつか“自分のための一点もの”を作るのが、待ち遠しくなりました。
 

 

~ボタンヘアゴムの作り方~

材料
・ボタン(足つき)
・ヘアゴム(黒)
・三角カン、丸カン
・アクセサリー用のカバー金具
・手縫い糸(黒)

 

 ① 色合いを揃えた、形違いの足つきボタンを数個、用意します。
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② まとめ髪に、二重にしたゴムをひと巻きして、長さを決めます。
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 ③ 端を結ぶ分の長さをプラスして、ゴムをカットします。
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④ ボタン穴にゴムを通します。穴が小さくてゴムが通らない場合は、三角カンなどのパーツをペンチでつけておきます。
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⑤ ボタンの両脇に結び目を作り、1つずつ位置を固定します。
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 ⑥ ゴムの端をギュッと結んで、きれいにカットします。
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 ⑦ ボタンは両端につけても、片側のみにつけても大丈夫です。
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 ⑧ 結び目が目立つ場合は、金具でカバーするときれいに仕上がります。
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 ⑨ ボタンの下に隠れる結び目は、カバー金具だと髪に引っかかりやすいので、結び目をカバーするように手縫い糸をぐるぐる巻いて玉留めすると、端がほつれにくくなります。
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~ヘアゴムを使った、髪の結び方~

① 飾りのついていないゴムで髪を束ね、その上からボタンをつけたゴムを下から巻きます。
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 ② 片方のボタンを、もう片方の輪の中にくぐらせて留めます。
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ヘアゴムに使った昔のヨーロッパのボタンは、東京・浅草橋のボタン店「Co-(コー)」で見つけたもの。新しいものにはない、落ち着いた色合いと質感が気に入っています。

 

内田彩仍 著『手しごと、家しごと』より  photo:宮濱祐美子

Profile

内田彩仍

Ayano Uchida

福岡県に、夫と愛猫クリムと暮らす。丁寧な暮らしぶり、センスのある着こなしや手作りが雑誌やイベントで人気を集める。

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

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