香菜子さんの片づけのおへそ Vol.3

暮らしのおへそ
2021.11.17

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家族に役割を手渡す

「どうして私ばっかり?」とひがむより
「やってもらって当然」と割り切れば
家事はぐんとラクになる。


今、子育ては一段落したけれど、思春期には別の大変さが待っています。

「去年はコロナ禍で学校に行けなかったこともあり、息子がずっと不安定でした。自分の価値観を一度アンインストールして、新しい価値観をインストールしないとダメな1年でしたね。勉強がすべてじゃない。学歴がすべてじゃないって。彼のおかげで私たち親の価値観を、時代に合わせて変えることができたかなと思います」

「これじゃなきゃ」にとらわれず、思考を柔軟に変えられるのが、香菜子さんの強さなのかもしれません。

そんな変化のなかでの引っ越しで、新たな毎日が始まりました。シンプルにしつらえた新居の美しいこと! 仕事から帰ってからの行動パターンは、ほぼ決まっていると言います。脱いだ靴や服はすぐにしまわず、風を通してから。領収書はバッグから出して、ポケットファイルに費目別に分ける。洗濯物を取り込み、仕分けするのは息子の役目……などなど。


家族にわかるように置いておく
上の書類を家族別に分類し、ダイニングテーブルの上に「よく見える状態で」置いておく。しまったり、処分したりするのはそれぞれの責任で。


洗濯物は定位置に
洗濯物用のかごを外に出しておくのがイヤで、洗面台下に格納するスタイルに。「イケア」の布製ケースがぴったりサイズだった。家族全員の洗濯物をここに。


取り込んだ洗濯物の分類は息子の役目
洗濯物は浴室乾燥で。乾いたら息子が取り込み、自分と香菜子さん用、夫用の3つのバスケットに分類しておいてくれる。しまうのはそれぞれで。


食べたあとはすぐ食洗機に
食事やティータイムが終わったあとは、面倒くさくなる前に食器を食洗機に直行させる。ダイニングテーブルの上は、常に何も置かない状態に。

 

→Vol.4に続きます

photo:砂原 文 text:一田憲子

 


『暮らしのおへそ Vol.32』より
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Profile

香菜子

Kanako

モデル、イラストレーターとして活躍しながら、ホテル備品をイメージしたプロダクトブランド「ホテルヴィルヘルムス」を主宰。23歳の娘と16歳の息子の母でもある。著書に『香菜子さんの服えらび。』(小社)

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

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