惚れ惚れしてしまう美しさ、日本のヴィンテージチェア

今日のひとしな
2022.01.31

~「POTLATCH」より vol.30 ~


今日までご紹介した雑貨はオンラインショップでも販売しているものですが、「ポトラッチ」実店舗の店内にあるテーブルや椅子、本棚なども実は販売しています。
テーブルには食器などの商品を並べたり、椅子にはラグを敷いたりしているため、ディスプレイ用の什器と思われている方もいらっしゃいますが、全て値札が付いています。
家具類の中でもとりわけ人気があるのは、日本の老舗家具メーカーのヴィンテージチェアだと思います。


こちらはキツツキマークで有名な飛騨産業のダイニングチェアです。1920年に設立された100年の歴史がある老舗家具メーカーです。「穂高シリーズ」として50年以上経った今も販売され続けているロングセラー商品の椅子。実家のダイニングテーブルセットはこれと同じ椅子だった! という声をよく聞くのも納得です。何年経っても飽きのこないデザインと、安定感のある座り心地は若い世代の方や飲食店をされている方の店舗什器としてもとても人気です。


こちらの可愛いベビーチェアも同じく「穂高シリーズ」のロングセラー商品です。他の家具にも馴染むデザインのため、お子様が大きくなった後もインテリアとしてそのまま使われる方も多いようですよ。ダイニングチェアと比べて奥行きも少ないため、壁際に置いて観葉植物を飾っても素敵ですね。


飛騨産業のキツツキマークの面白いところは、製造された年代によってロゴデザインが変わっているところです。仕事柄、ついレアな年代のキツツキに出会えないかといつもチェックしてしまいます。


ちなみにこのベビーチェアに付いている青×赤のキツツキマークは、1970-2000年に製造された商品に付いているマークです。おうちに古い飛騨産業の家具がある方は、ロゴをチェックしてみても楽しいですよ。


二人がけのベンチタイプのダイニングチェアは、こちらも飛騨にある老舗家具メーカー、柏木工のヴィンテージ品です。ダイニング用としてだけではなく、ソファ代わりにリビングにあっても素敵ですね。キリムクッションなどを数個並べておけば、座っていない時も椅子の美しさに惚れ惚れしてしまいそうです。


こちらも柏木工のヴィンテージ品。
イギリスアンティーク風のデザインがとても素敵ですね。
デザインの美しさもさることながら、座り心地も抜群です。


座面にはお尻の形に合わせて作られた「ざぐり」と呼ばれる加工が施されているため、板座のまま長時間座っていても疲れにくく出来ています。


曲木が美しいこの椅子は、1928年創業の広島の家具メーカー、マルニ木工のものです。1本の棒を蒸して曲げて作られているベントウッド(曲木)チェアは、オーストリアやルーマニアで多く作られていたデザインです。片手で持ち運びできるほど軽く、修理もしやすく設計されており、ヨーロッパのカフェやビストロなどで見た記憶がある方も多いのではないでしょうか?


マルニ木工は現在は国内生産に移行していますが、こちらは曲木の技術の高いルーマニアで生産された貴重なヴィンテージ品です。

最近ではダイニングチェアを全て同じ椅子に揃えず、様々なヴィンテージチェアを集めて使う方も多いようです。日本の家具メーカーのヴィンテージチェアはヨーロッパのアンティークチェアに比べて価格も手頃なため、インテリアに取り入れやすいのも魅力の一つです。自分だけのお気に入りのヴィンテージチェアを探してみてはいかがですか?
店頭に在庫のある椅子は通販も可能です。お気軽にお問い合わせください。
(ヴィンテージ品はタイミングによっては売り切れの場合もございます。ご了承ください。)

 

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POTLATCH(ポトラッチ)

大阪府箕面市外院3-1-19
TEL:072-741-6656
営業時間:11:00~17:00
定休日:火曜、水曜
http://potlatch-minoh.com
Instagram:@potlatch_minoh 

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