【後藤さん連載】脱マンネリメイクで女っぷりを上げたい【後編】
「いくらメイクをしても、なんだか『疲れ顔』に見える気がして……」というお悩みをもっていた後藤由紀子さん。プロにコツを教わり、明るく生き生きとした顔になるメイクを体得したい! と、ビューティーブランド「オルビス」が運営する体験特化型施設「SKINCARE LOUNGE BY ORBIS」にやってきました。
【前編】では、スキンチェックを行い、メイクの土台となるスキンケア法を教わった後藤さん。いよいよ、メイクレッスンに突入です。
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パーソナルカラー測定
まず初めは、パーソナルカラー測定。スマートフォンのアプリで自撮りすると、AIが即座に自分に似合う色を測定してくれるという便利なシステムです。
「自分のパーソナルカラーを知っているといいことありますか?」と尋ねる後藤さんに、本日の先生・本山友美さんは「もちろん!」と前のめり。「ご自身に合ったカラーを身につければ、肌に透明感が出たり、明るくあか抜けた印象になったり、フェイスラインが引き締まって見えたり、嬉しい効果がたくさんなんです。メイクはもちろん、ファッションにも応用できますよ」
さて、測定の結果、後藤さんのパーソナルカラーは「ブルベ夏タイプ」に。ローズ色の赤みがあり、柔らかく優しい印象なのだとか。ブルーベースなので、青み系の涼しげな色がよく似合うというアドバイスが。
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フェイスプロポーション測定
また、同時にフェイスプロポーションも測定されます。後藤さんは「フェミニン&エレガント」タイプでした。
本山さん(以下、本):「輪郭に丸みがあって、目元とか鼻も女性らしい柔らかな形ですね。大人っぽく、気品漂いつつ、可憐、妖艶な印象があるタイプなんですよ」
後藤さん(以下、後):「ええ~、妖艶!? それは新しい発見です」
本:「目と目の間に、目が一個分入るのが理想の割合と言われていますが、後藤さんはそれより少し狭めで、大人っぽい印象なんです。その逆は、かわいらしい雰囲気になります」
パーソナルカラーとフェイスプロポーションを組み合わせ、さらに本人のなりたい印象に合わせてメイクのポイントを教えてもらうのが本日のレッスンの流れ。
本:「“なりたい印象”はどんな感じですか?」
後:「疲れた感じに見えないよう、明るくハツラツとした印象になるメイクを知りたいです!」
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ベースメイクも
下から上に
それでは、まずベースメイクから。下地やファンデーションをつけるときのコツは、指のハラを使って内側から外側に向かって、トントンとなじませていくこと。上から下にのばしてしまいがちですが、「上から下に引き上げる」動きを意識するのがポイントです。
鼻や頬など毛穴の気になるところは、中指や薬指の指先でクルクル円を描くように。デリケートな目元は、過度な力の入りづらい薬指で、優しいタッチでなじませましょう。仕上げに全体をスポンジでポンポンと押さえてなじませると、ムラなくきれいに仕上がるのだとか。
「キメが整って、肌がワントーン明るくなった感じがしますね~」と、後藤さんは笑顔で鏡をのぞき込みます。
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アイメイクは
立体感を意識して
お次はアイメイク。
本:「目元の印象はどんな感じがいいですか? かわいらしい、クール、ぱっちり見せたい、キリッととか」
後:「印象がメイクで変えられるなんて、考えたことも無かったです! そうですねー、一番の希望は、ぼやけた目をくっきり見せたいことかな」
本:「パッチリ見せるには、目の縦幅を広げてあげるといいんですよ。後藤さんの目は横幅はあるので、縦を広げて目のボリュームを出すと、よりクリッと見えますよ」
今回は落ち着いたトーンのカラーパレットのアイシャドウをチョイス。まずは本山さんが実際にアイシャドウを使って、紙の上にお手本を描いてくれます。
まずベースとなる色を、アイホール全体に半円状に指でのせます。次にニュアンスカラー。太目のチップを使って、丸みを持たせるようにアイホールの2/3くらいのところまで重ねます。パレットからとったアイシャドウは直接つけずに、チップを手元でなじませて分量を調整してから使うと失敗がありません。目のキワのほうから上のほうに向かってぼかすイメージで。
それからアクセントとなるカラーを目のキワから、細チップを使ってのせていきます。中央が少し太くなるようにするのがポイント。最後にキラキラパウダーを指先でまぶたにポンポンとのせます。
後:「わー、すごく立体感が出て、目力が強くなった感じがしますね! いつもは単色をつけているだけでした。のせる幅ももっと細かったんですが、ここまでボリュームをもたせていいんですね」
本:「後藤さんの目は横幅があるから、縦方向にアイシャドウで色を足すと、バランスがとりやすいですね。パウダーをのせる方向とか、順番を変えるだけで印象が随分と変わりますよ。最後のキラキラパウダーで、立体的になるんです」
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チークの入れ方は
フェイスライン次第
目がクリッと華やかになったところで、お次はチークです。チークを入れる前に、チークベースで下地をつくっておくと、自然なツヤ感や血色がプラスされるので、本山さんもおすすめなのだそう。
また、チークパウダーをブラシに取ったら、ブラシを逆さに手の平にのせ、トントンと数回叩くとパウダーがブラシ全体になじむという裏技も教えていただきました。
チークをつけるときは、顔の丸みをシャープに見せたいなら、角度をつけて上から下に。逆に顔の長さをコンパクトに見せたい場合は、チークを横に広げます。後藤さんは丸みのあるフェイスラインなので、斜めにすっと引きます。
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ハイライトで
立体感を
チークの仕上げにはハイライトを。
本:「眉の下から、目尻、黒目の下を結んだCラインはぜひつけてください。目元全体が明るく見え、目尻がキュッと上がり、目元にハリが出ますよ。また、鼻筋に入れると、お顔がスッキリ引き締まって見えます」
後:「本当だ、顔にメリハリがつきますね。あごにも入れてみました」
本:「はい、すごく立体的なお顔になりましたね。すごくきれい!」
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仕上げはリップカラー
そしてメイクの仕上げは、リップカラーです。今回は、上品なローズ色をチョイス。リップブラシを使って塗っていきます。
本:「リップスティックを直接唇にあてて塗ると、ラフでナチュラルな印象に。リップブラシでつけると、輪郭がとれるので、広角がきゅっとあがって唇が立体的に見えますよ」
さあ、これでメイク完了です! 後藤さん、いかがでしょう?
「わー! すごくハツラツとした印象になりました。目の下のクマが消えて、疲れた感じが全然ないですね。顔にメリハリがついて、少し小顔になれた気さえします(笑)」
「もともと優しい雰囲気の後藤さんですが、華やかさも加わって、笑顔がますます素敵になりましたね!」と、本山さんもニコニコ。
「家に帰ってからもちゃんと実践できるかしら?」と、少し不安そうな後藤さんでしたが、心配ご無用! 本山さんから、今日のポイントをびっしり書き込んだシートをいただきました。「毎朝、これを見ながらメイクできますね。女っぷりを上げます!」
たっぷり時間をかけたレッスンで、喉がカラカラの後藤さん。1階にあるJUICE BAR(ジュースバー)で、フレッシュジュース「INNER COLOR JUICE」をいただくことにしました。「野菜や果物の栄養が体にしみわたっていくのが分かります。おいしい!」
左から、竹炭パウダー・自家製レモンシロップが入った「BLACK」、にんじん・みかんなどをミックスした「ORANGE」、ケール・小松菜などのたっぷり野菜が嬉しい「GREEN」……と、内側からスキンケアをするかのようなジュースがラインナップされています。
後:「内からも外からも整えてもらって、今日は大満足の一日! 普段使っているコスメアイテムが、いままでは活かしきれていないことがわかりました。スキンケアもメイクも、ついついルーティンでしていましたが、その日の状態や気分に合わせて変えていくのも大事なんですね」
本:「ぜひ、日々のお手入れを楽しんでくださいね。手をかけてあげればあげるほど応えてくれるはずですよ」
<今回受けたレッスン>
LOUNGE限定パーソナルスキンチェック
LOUNGE限定パーソナルファンデーションカラーチェック
パーソナルカラーメイクレッスン
text:鈴木麻子
東京都港区南青山5-7-1
03-6712-5633(ラウンジのお問い合わせ)
03-6712-5447(レッスンのお問い合わせ)
営業時間:10:00~20:00(ジュースバーは8:00~)
https://www.orbis.co.jp/skincarelounge/
Profile
後藤由紀子
静岡県・沼津で器と雑貨の店「ハル」を営む。最近は「出張hal」として日本各地で期間限定の出店も。二人の子供は社会人となり、子育てもひと段落。暮らしの工夫や気づきを綴った飾らないエッセイも好評。著書に『毎日のこと、こう考えればだいじょうぶ。』(PHP研究所)など。ママ向けオンラインコミュニティ「ママカレ」の講師としても活躍中。
Instagram「@gotoyukikodesu」
YouTube「後藤由紀子と申します」
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