時間を濁らせない vol.2 井田典子さん

暮らしのおへそ
2019.03.12

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朝の幕引きをする

朝、何時に何をするかを書き出して
終了時間を決めれば
ダラダラモードを断ち切れる

3日間だけ、午前中だけでもいいので、何時に何をしたか書き出してみる。その結果、掃除や洗濯など朝の家事を終える時間が見えてくるはず。終了時間を決めることで、そこへ向かって一気に片づけるので集中力がアップ。終われば、「自分の時間」を手に入れることができる。

 

そのなかでもいちばん大切なのが、朝の家事の終了時間を決めること。

「掃除や洗濯、台所の後片づけなど、やるべきことをやって、私の朝の家事終了時間は8時です。そうやって朝の『幕引き』をするんです。家庭内では誰もチャイムを鳴らしてくれないから、自分で休憩時間なり、仕事時間を生み出すための、幕引き時刻を作るっていうことなんです」

 「片づけ」を意識しはじめたのは、15年ほど前のこと。

「長男が思春期になり、学校をサボりがちになりました。茶髪にピアス、飲酒、喫煙……。夜遅くまで帰ってこないので、ある日悶々としながら引き出しを片づけていたら、次男に『ママ、楽しそうだね』と言われて。『あ、私こんなことが好きなんだ』と気づいたんです。目に見えるものを片づけることで、目に見えない心が整う……。それからは、夕飯の時間は7時と決め、長男を待つのはやめました」

 

暮らしのおへそ Vol.26」より
photo:馬場わかな text:一田憲子

 

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Profile

井田典子さん

Noriko Ida

整理収納アドバイザー。テレビや雑誌などで「片づけの達人」「スーパー主婦」として活躍。主婦ならではの実践的な整理、収納術が好評で全国各地で講演を行う。著書に『「引き出し1つ」から始まる!人生を救う片づけ』(主婦と生活社)がある。
https://idanoriko.jimdo.com

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