【ブログ】一田憲子の「おへそのすきま」~何かを決める~

一田憲子のおへそのすきま
2016.03.08

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穀雨の季節。菜種梅雨ともいいますね。
3月になりました。
みなさま、いかがおすごしでしょうか?

春になると、まっさきに文旦のジャムを
しこたま作るのが私の季節もののおへそです。
冷蔵庫の半分はジャム。邪魔になるけれど、
トーストのおいしさが倍増するのでやめられません。

さて、この時期、入学が卒業など
新たな暮らしが始まるシーズンです。
節目の季節は「おへそ」を変える

チャンスかもしれません。
1月末に発売した、「暮らしのおへそ vol21」は
もうお手にとっていただけたでしょうか?

 

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節目の時期。おへそを作るとき。
「こうしよう」と何かを決めなくてはいけません。
実は、私はこの「決める」ということが
たいそう苦手です。

だって、答えはひとつだけとは限らないじゃん。
もっと他のことを検証してからじゃないと
決められないじゃん。
などなど、あれこれ迷ってしまい
「これ」と決断する勇気が持てません。

よく10年後になっていたい自分を考えて
今することを決める……
と言いますが、
10年後のことなんて、わからないじゃん!
と思うタイプ……。

人間なんて、そんなにぱきっと
割り切れるものじゃない。
決めずに『曖昧』であることの中に
真実ってあるんじゃない?
ずっとそう思ってきたのです。

 

でも!
「大人になったら着たい服」で、
おしゃれな先輩たちに会ってみると
みんな、若い頃、いろんな洋服を着てみて、
失敗して、その経験から、
今コーディネートの方法やバランスの取り方を
体で理解するようになった……
ということを知りました。
つまり、「失敗」しないと本当のことはわからない。

だとすれば、わからないけれど、
そのモヤモヤの中でも覚悟を決めて「決め」ないと、
そこへいくために何をするのか、何が足らないのかと
具体的に一歩を踏み出すことができない……。

 

「お金を貯めなくちゃな〜」と思うだけでは
お金はたまりません。
毎月これだけ、と決めないと、

ついつい使ってしまうし、
「いつか」と思っても、
「いつか」は自分が決めないとやってこない。

だったら何かを決めてみようか……。
こんな年齢になって、
やっとそう思うようになったこのごろ。
人生の後半が少なくなってきて
決めなきゃ、もうそれを「やる」時間が
なくなるぞ!と思うようになったのかも。

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「おへそ21号」でご紹介した、
北海道で石鹸を作っていらっしゃる
「 サボン デ シェスタ」の附柴彩子さんは、
ちゃんと決められる人でした。
時折「理想の暮らし」を書き出しておいたり、
年に一度「やりたいことリスト」を作ったり。
机の前に貼っておき、そのために

今できることを考える……。
できなかったら、「どうしてできないの?」と考える。
他に方法がないか、何だったらできるのかと考える。

「決める」ということは、正しくなくていいんだ!
そう思えばちょっと気が楽になります。
できなくてもいい。
間違っていれば、修正すればいい。

でも、間違っているかどうかは、
「決め」ないと見えてこない。
「決める」って、私が考えていたより
ずっと自由なことで、
そこから何かが始まる最初の一歩なのだなあ
と思ったのでした。

みなさんは、何を決めますか?
春は、よ〜いドンとスタートを切るには
気持ちがいい季節かもしれません。

Profile

一田憲子

noriko ichida

フリーライター、編集者として女性誌、単行本の執筆などを手がける。「暮らしのおへそ」や「大人になったら、着たい服」(主婦と生活社刊)では編集ディレクターを務め、独自の切り口と温かみのあるインタビューで多くのファンを獲得。全国を飛び回り著名人から一般人まで、これまでに数多くの取材を行っている。近著に「『私らしく』働くこと」(マイナビ刊)

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