熊本編vol.4 肌に触れたとき心が落ち着くような「SARAXJIJI」の服

地元のおしゃれさんの わたしの街
2017.01.28

「SARAXJIJI」野田ひろみさん

 

連載「わたしの街」熊本編は今日で最終回となりますが、最後に私の仕事場「SARAXJIJI(サラジジ)」のアトリエ&ギャラリーをご紹介したいと思います。

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「SARAXJIJI」いうブランド名で日常着の企画・デザインを始めて、18年目になろうとしています。私たちが提供しているのは、柔らかいコットンやウールなどの天竺ニット、様々な番手(太さ)のリネン糸を使った布帛(織物生地)などの素材を使った、シンプルなデザインの服です。

大事にしているのは、肌に触れた時や身にまとった時に心が落ち着くような、そんな心地よい素材感。まずは着る自分が心地いいと感じること、そしてそれが誰かへの優しい気持ちにつながるのではないか……いつからか、そういう想いで作ってきたような気がします。

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カシミヤ100%のVネックプルオーバーは、直接肌に触れていたいなめらかな風合い。
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落ち綿を再利用したリサイクルコットンのカットソー。ふんわりと柔らかく、このカットソーから「SARAXJIJI」を知ってくださる方が多い定番アイテムです。

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ブランドネームも、柔らかいコットンタフタのリボンを使用しています。

長年、愛着をもって着倒してくれる方が多く、シンプルなデザインゆえにそれぞれの方に馴染みやすいような気がします。目の前にいるお客様が「SARAXJIJI」の服を着てくださっているのに、「これ、こちらで買ったニットですよ」と教えてもらうまで、私自身気づかないこともあるくらいです。日々、手にとって着たくなるような定番服でありたいと思って企画しているので、とてもうれしいです。

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今年の春夏物も、アトリエの隣に3月オープン予定の「SARAXJIJI」ギャラリーのほか、ご縁のあるSHOPやギャラリーでお取り扱い頂いたり企画展を開催して頂いたりして、様々な場所で手にとって頂けます。お取扱店はこちらからご覧ください。

「SARAXJIJI」のアトリエ&ギャラリーがあるのは、熊本駅から3駅目、南熊本駅の裏手にある古いマンションの一室です。昨春に被災したこのマンションも、この1月からようやく大規模補修工事が始まりました。商品などが散乱してしまったアトリエ内も今では随分片付き、普段はこのアトリエでスタッフとともに仕事をしています。


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アトリエでは、スタッフ達と企画、生産管理、受注管理、検品作業、出荷業務などを主に行なっています。企画のしかたは、まず私がある程度イメージを固めたところでスタッフに意見を求め、さらにお客様からのご感想も踏まえて、悩みながら最終的なデザインを決めていくという進め方です。

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糸、編み方、色などすべてオリジナルで生産している生地もあり、そちらのほうはさらに悩んで決めるのに時間がかかります。でも、どうしたら心地よい素材になるかを考えることは、ワクワクする仕事でもあります。

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煮詰まった時は写真集や画集、美術展の図録などをパラパラとめくったり、コーヒーをゆっくり淹れたりして、ごちゃごちゃになった頭の中を一度リセットさせることも。そのため、出張先でいいアート展があると、立ち寄って写真集や図録を買うことも多いです。

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企画・デザインが決まったら、見積り、材料の発注、パターン依頼、サンプル生産、工場へ生産手配、各取引先との連絡と、事務作業が忙しくなります。ブランドがスタートした当初はそれがとてもたいへんでしたが、いまはスタッフ達のおかげで、随分スムーズに進むようになりました。

国内の工場や職人さんによって縫製・納品された商品は、最終的にこのアトリエでスタッフ達が1点1点丁寧に検品をし、ます。それからお取り扱い先やお客様の元へと旅立っていくのです。

こんな風にアトリエでは、誰かに手にとって喜んでいただけることを想いながら、スタッフみんなで一生懸命仕事をしていますが、そんな合間にも美味しいおやつの話だとか、新しく出来たお店の情報だとか、楽しい話も尽きません。忙しい時でも、笑いが絶えない明るい仕事場です。私たち自身が楽しい気持ちで仕事をすると、いいものが生まれるような気がしています。

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アトリエではお直し作業をすることもあるので、いろんな色のボビンを活版用の金属版が入っていたという古い木製のケースに収納しています。

そういう私達の想いを商品以外の形でも伝えられたらと、デザイン事務所「THIS DESIGN」さんにお願いし、「SARAXJIJI」のコンセプトブックを4月頃の完成予定で制作しています。

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これは昨年の9月、パリでの展示会用に別途制作して頂いたフランス語版のコンセプトブック。パリの方々が興味深く手にとってくださったのがとても印象的でした。

また、3月にオープンする予定のギャラリーでは、「SARAXJIJI」の服や私達が気に入って愛用している道具を、よりゆっくりとご覧いただける場所になると思います。詳細は「SARAXJIJI」のサイトにて告知いたします。国内版のコンセプトブックと合わせて、このギャラリーもぜひ楽しみにしていただけたらと思います。

この1か月、とても楽しくご紹介をさせていただきました。ご紹介しきれていない熊本のいいところはまだまだたくさんあります。ぜひ遊びにいらして個性溢れる熊本をどうぞ楽しんでください。最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

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SARAXJIJI(サラジジ)

MAP:
熊本市中央区萩原町3-21-1005
TEL:096-370-0516(アポイント制)
http://www.sarajiji.com
https://www.instagram.com/saraxjiji/
saraxjiji-order@sarajiji.com

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