京都編 vol.9 シンプルで、じんわり心に語りかけてくる雑貨が集まる「小さい部屋」

地元のおしゃれさんの わたしの街
2017.02.04

京都在住ライター・大橋知沙さん

 

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地元おしゃれさんが自分の住む街の、とっておきのお店を案内してくれる連載「わたしの街」企画。2月は第三回目となる京都編です。 ナビゲーターは、京都を中心に編集・ライターとして活躍、かわいいもの・おしゃれなものにアンテナを張りめぐらせる大橋知沙さん。こだわりある京都人をもうならせる、とっておきのショップをご紹介してくれます。底冷え厳しい京都ですが、春はもうすぐそこ。比較的すいている(?)この時期にお出かけしてみてはいかがでしょう?

 

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photo&text:大橋知沙

 

 

 アートやカルチャーへの感度が高い、個性的な店やカフェが点在する京都市左京区。そんな左京区の街角で、ひっそりと、けれど雑貨好きのあいだで長く愛されているお店があります。「小さい部屋」というその店は、その名の通り、店主の好きなものを少しずつ集めた自室のよう。扉を開くと、木枠の飾り窓やタイルのカウンターなど、シンプルながらも素材の風合いを活かした空間が広がっています。

 

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店主の西岡美緒さんが、この店をオープンしたのは8年前。ものがあふれる世の中で、「自分の好きなもの、暮らしにあったらいいなと思えるものを選びとりたい」という思いで雑貨を集めるうちに、自然と作り手の顔が見えるものが増えていきました。うつわや調理道具などの生活に寄り添うものから、ブローチ、バッグ、オブジェまで。シンプルだけど温もりがあり、使う人、身につける人への作り手の真摯なまなざしを感じられるものが並びます。

 

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 西岡さん曰く「うちのお店にあるものは、派手さはないけれど“じわじわくる”ものが多いんじゃないかなと思います」。例えば、陶器の人形作家・にしおゆきさんのオブジェ。確かに、素朴なたたずまいの中に「クスッ」と微笑んでしまうようなユーモアが感じられます。

 

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こちらは、編み物作家・tricotri(とりことり)さんの作品。指先でちょんとつまめるほどの小ささで、色もとてもシンプル。でもワンピースやブラウスの襟元にちょこんとつけるだけで、なんとも愛らしいのです。

 

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ひとつひとつ違う木肌の表情に見入ってしまう木工の作品は、水野悠祐(みずの・ゆうすけ)さんのもの。木の材質を活かし、あえてノミの跡を残したり、滑らかに仕上げたり、黒漆などを施したり……。アイテムごとに違うさまざまな風合いに、選ぶのが楽しくなります。

 

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ほかにも、シンプルで柔らかなフォルムの鈴木史子さんのうつわや、金工作家・um(ウーム)さんのアクセサリー、ヨーロッパのアンティークリネンをバッグに仕立てる岡林尚子さんなど、大人の女性の「使ってうれしい」をくすぐるアイテムがたくさん。どれもシンプルだけれど、日々使ったり、身につけたりするうちにどんどん愛着が増してきそうです。

 

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また、年に8〜10回ほどのペースで個展や企画展も開催。常設で取り扱う作家さんも、個展でしか見られない作品や新作に取り組んでくれるので、西岡さん自身も楽しみにしているのだとか。3月11日〜22日は、陶芸家・鈴木史子さんと、「かっぱまわり」という屋号でコースターや鍋つかみなどを作る大原亜紀さんによる二人展「ふだんまわり」が開催されます。

 

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見つめているうちに、使い続けるうちに、そっと身につけるたびに。静かに心に灯をともしてくれる、暮らしの道具やアクセサリー。小さい部屋で見つけたささやかな雑貨たちを、あなたの部屋にもそっと迎え入れてみてください。

 

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小さい部屋
京都市左京区北白川堂ノ前町39-6 太陽ビル2F

TEL:075-702-7918

11:30〜18:30

http://www.chiisaiheya.net

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