小樽編vol.2 北海道産の蕎麦と鰊(にしん)を石蔵で「小樽蕎麦屋 籔半」

地元のおしゃれさんが 案内する 小さな旅
2018.12.08

今月の週末連載「地元のおしゃれさんが案内する小さな旅」は、北海道・小樽を特集します!  札幌から特急で30分ほどと行きやすいのもあり、以前から大人気の観光地ですが、知る人ぞ知る素敵なスポットもたくさん! そこで今回は、小樽観光協会の理事でもある「Zenibako style shop & gallery」の白鳥陽子さんに、おすすめスポットをご紹介していただきます。ちなみに撮影は、6月の「今日のひとしな」で「写真が素敵!」と話題だった札幌「SUU」さんが担当。素敵なコンビによる小樽案内、楽しみにご覧くださいね~。

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小樽駅からほど近い静屋通りにある、石蔵造りのお蕎麦屋さん「籔半」。風情があり、学生の頃からその素敵な佇まいに惹かれて通ったものでした。今でも当時と変わらず「小樽」を感じさせてくれる、大好きなお店です。

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「籔半」は、昭和29年に小樽駅前に最初の店をオープンしました。現在の店舗は2代目で、明治期の小樽三大網元のひとつ白鳥家が別邸とした建物を、初代店主が内部も含めて再生したのですが、火事で焼失。残った石蔵に、廻船問屋・金澤友次郎邸だった「伍楽園」の部材を移築し、昭和61年に現在の姿になったのです。それはそれは豪華な木材を最大限に活用することで、小樽の様々な歴史や運動を物語る空間となっています。

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この辺のお話は、テーブルの上に置かれた「おしながき」をめくると、当時の様子が蘇るかのように詳細に語られています。蕎麦を待つ間、ゆっくり読んでいただくとよりディープな小樽を感じていただけるかもしれません。

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小樽を見守ってきた店主と女将の、粋なおもてなしでいただくお蕎麦。お店を訪ねるたびに、さりげない心遣いを感じます。季節ごとのディスプレイも、歴史感じる石蔵にぴったりで、お蕎麦という庶民的なお食事ですが、趣きある旅館に来たみたいな満足度です。

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メニューも実に多彩。蕎麦は、蘭越町や北竜町産など北海道産100%の地物粉か、外国産と北海道産をブレンドした並粉から選べます。地物で打たれた麺はコシ、喉越し、風味がよく格別です。

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蕎麦の味をシンプルに楽しむなら「せいろ」がオススメですが、寒いこの季節、是非食べていただきたいのが「カレー蕎麦」。同席の誰かが食べると、ついつい頼んじゃう一品です。一度食べると虜に。ラードで炒められた豚肉の香りがよく、シンプルな具材も嬉しい。とろりとしたカレールウにお蕎麦がからまり、美味しいことこの上ないのです。

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他にも、雲丹の卵とじ蕎麦、天ぷら蕎麦、とろろ蕎麦……と、いろいろありますが、ここ数年、鰊(にしん)が小樽で再び獲れるようになり、小樽の海岸に群来(産卵のために沿岸に大群でやってくること)が戻って来たことから「群来蕎麦」プロジェクトが発足。2~3月限定で「籔半」でも鰊蕎麦がメニューに登場しますよ。こちらも是非お試しください。

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お酒のセレクトにもこだわっていて、美味しい日本酒が飲めます。酒の肴も充実してるので、「籔半」の夜の顔も、存分に楽しんでもらいたいものです。

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大人の空間、石蔵の中でゆっくりと語らう時間、とても贅沢だと思います。小樽を訪れたなら是非とも暖簾をくぐって欲しい一軒。今年、日本文化遺産登録された『北前船』が往来した時代をこの石蔵で体感し、愉しんでいただきたいです。

text:白鳥陽子(Zenibako style shop & gallery photo:上田志帆(SUU

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小樽蕎麦屋 籔半(やぶはん)

MAP:
北海道小樽市稲穂2-19-14 静屋通り
TEL:0134-33-1212
営業時間:11:00~16:00 17:00-20:30
定休日:火曜
http://www.yabuhan.co.jp

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