吉田直嗣さんの白と黒の器

今日のひとしな
2016.02.06

~レクトホールよりvol.6 ~

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デイリー連載「今日のひとしな」コラム第6回の今日は、陶芸家・吉田直嗣さんの器をご紹介します。

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料理の色彩を引き立てる黒。

味わいのある質感ながらエッジの効いたデザイン。

男性のファンが多いのも、うなずけます。

 

吉田さんに「これは、何を入れるための器とお客様にご説明したら良いですか?」とお聞きすると「好きなもので良いと思いますよ。」という答えがほとんどです。

用途が限定されていない、自由な想像をかき立ててくれる作品です。

 

 

元々は黒を作られていましたが、近年は白い作品もあります。

テテリア(明日の記事でご紹介予定です)という紅茶屋さんを主宰する大西進さんとお二人で、「器とお茶」のイベントを定期的に開催されているのですが、紅茶の色がきれいに見えるよう、白い器も制作するようになったそうです。

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たくさんの光がカップの底まで届くことで紅茶の色を楽しめるように、浅く広い設計になっています。このトロッとした釉薬がかかった白、魅力的です。

吉田さんの作品は同じタイプでも大きさや形に個体差がかなりあるのも面白いところです。コーヒーも緑茶もスープもはまるような、様々なサイズのフリーカップ。たくさん並べて個性を楽しみたいです。

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吉田さんとの初めてのイベントは東日本大震災の時でした。

東京も騒然として、ほとんどお客様もお見えになることができませんでした。イベントを終了した直後からレクトホール(その時はリムアートという名前で活動していました)でチャリティーイベントを開催。吉田さんにも出展していただき、皆の力を合わせ募金をしました。店として作家として、微力でも何ができるかを考えた出会いとなりました。

 

吉田直嗣 : 1976年、静岡県生まれ。東京造形大学卒業後、陶芸家黒田泰蔵氏に師事。2003年、静岡県駿東郡、富士山のふもとに築窯。器を中心に陶磁器の作品を制作している。

 

naotsugu yoshida
カップ
¥3,000~3,500+tax

RECTOHALL(レクトホール)

クリーンでジェンダーにとらわれない服、装飾や汚れをそぎ落とし、シンプルで清潔感のある仕上がりを目指したアンティーク家具、個性が光る作家ものの器などを扱うショップ。デイリー連載「今日のひとしな」のコラム執筆は、オーナーの廣田佐知子さん。

東京都渋谷区恵比寿南2-15-6 greenhills GF  TEL 03-3716-1202

12:00~19:00 月曜定休  http://rectohall.co

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