飲み過ぎた次の日の朝ごはん ~「ももふく」店主・田辺玲子さんvol.3

器店主の朝ごはん
2016.02.21

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こんにちは。うつわ「ももふく」の田辺玲子です。我が家の「朝ごはん」と、その器づかいをご紹介するシリーズの3回目です。

phototext:田辺玲子 使用カメラ:OLYMPUS PEN Lite E-PL7

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今回は「飲み過ぎた次の日の朝ごはん」です。

週も半ばになってくると、夫は食事会とか飲み会とかで、食生活が乱れがちになってきます。内蔵も少し負担がかかってきていますから、朝ごはんはお腹にやさしいものにすることが多いです。といっても晩ごはんの残りだったりします(笑)。

 

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この日は前の日の鍋の残りで作った卵おじや、かぼちゃの煮物、リンゴ、お茶。消化のよさとやわらかい食感を意識したメニューにしてみました。

 

使った器はこちら。

 

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粉引の小どんぶり、色絵の小皿、漆器の中皿、粉引の湯呑み。

 

おじややお茶漬けのような汁気の多いものを盛るのに、少し小さめの丼があると便利です。だいたいサイズとしては麺類を盛る丼よりふたまわり小さく、飯碗よりもひとまわり大きい程度のもの。大降りなカフェオレボウルほどの鉢でしたら、丼ものごはんにちょうど良いサイズですよ。

このサイズで深さのある鉢や碗は、鍋やおでんのときの取鉢としても、またシチューや具沢山スープにも重宝するサイズですから、ぜひ揃えたい器です。

 

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そして今回、おじやに使った器は粉引という種類のシンプルな白い器なので、かぼちゃの煮物を盛りつけた器は、ちょっと絵柄の入った色絵の小皿を合わせています。

 

同じ白っぽい器を合わせるよりも、少し絵柄のあるものを合わせることで、見た目にアクセントがつき、お膳にリズムが出る雰囲気をつくっています。

 

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そしてリンゴを持った器は黒い漆器。フルーツを盛るにはガラスの器でもいいのですけれども、寒い季節ですから、透明感のあるものよりも色みのあるものを合わせてみました。

 

漆器は生地が木でできていますし、漆自体が植物からできているものですから、端整な形ながら温かみもありますし、黒漆のものを使うことで、組み合わせた器とお料理がどこか引き締まるような効果があります。

 

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朝ごはんは、お料理そのものだけでなく、器の色や素材の組み合わせによって食卓を楽しく演出することで、一日のはじまりの気分を盛り上げる効果もあるので、いろいろな器の組み合わせに挑戦してみてくださいね。

 

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シンプルで飽きのこない普段使いの作家もの器を扱う。

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