ルーティーン力の鍛え方 Vol.2

暮らしのおへそ
2016.09.07

   karinm-9939A   

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吉祥寺で、パン屋さん「ダンディゾン」とギャラリー「フェブ」を営む引田かおりさんのお宅の
心地よく過ごすためのルーティーンはとてもユニーク。
お風呂に入ったら、家族でいちばん最後の人が、タオルで浴槽から床まで、
水滴が残らないよう拭きあげるのもそのひとつ。 

「体や髪の毛を拭いたタオルでついでに浴槽も。終わったら洗濯機で洗濯するだけなので簡単」とかおりさん。

「これ、よさそう!」と思った方法はとりあえず試してみるそう。
今の暮らしにフィットすれば続けられるし、やっぱり無理と途中で諦めることも。

絶えず更新し続けることこそ、引田家の心地よさの理由なのかも。
ただ、普通の家庭とちょっと違うのは、そこに夫の保さんも参加しているということ。

「彼は、私にはない持久力があるので、なんでも面倒臭がらないんです。助かっていますね」と語るかおりさん。

 保さんは、会社員だった頃から整理整頓が得意。
会社のデスクの上は、いつも何もなかったのだといいます。

「『あいつ休みか?』ってよく言われていましたね」と笑います。

 大学卒業後は大手IT企業に就職。同社がコンサルタントビジネスを立ち上げる際に、
世界で41人しかいないコンサルタントに選ばれました。

「1年半の間、経営の研修を受けました。たとえば、某会社の社長に会いに行って、
改善点を見つけ、リコメンデーションを作り、
その中にひとつ自社のコンピューターシステムを入れ込む。
そうやって経営実績をあげるノウハウを学ぶんです。
どんなエライ人の前でも物怖じしなくなりましたね。
相手と同じ視点で考え、相手の発想を超えたとき、ものが売れるんですから」。

 そのほか、会議は30分で終えること。誰がいつまでに何をするか、
その場でリストを作ること。ビジネスの場で培った基礎力は計り知れません。

 航空会社の地上職だったというかおりさんと結婚した後も仕事一筋。

「夕食の準備をしていても、帰ってくるのかどうかさえわかりませんでした。あのままだったら離婚してたかも」

と笑うかおりさん。幸いアメリカに転勤し、生活ががらりと変わりました。

「アメリカ人は5時になると、みんな帰る。電話したって誰も出ない(笑)。
世界の当たり前の大人としての常識を初めて知りました」と保さん。

 52歳で保さんが退職したのち、選んだのが、ふたりでパン屋さんをつくるという道でした。

 

『暮らしのおへそ』Vol.21より text:一田憲子 photo:鍵岡龍門

Profile

引田かおり

Hikita Kaori

航空会社の地上職として働き結婚。15年前にご主人の保さんとパン屋「ダンディゾン」と、ギャラリー「fève」を立ち上げる。

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