子育ても、人生も自分らしく。小さな「選択」を投げかけて Vol.1 主婦・柴田寛子さん

暮らしのおへそ
2017.12.20

shibata_MG_8298A

「ねえ、ねえ、お母さん、早く〜」

「はいはい!」

パンパン、トントン、パチパチ。
15歳の桜子ちゃん、11歳の晴喜くん、9歳の桃子ちゃんは、
毎朝玄関で、「アルプス一万尺」の要領で、
お母さんの寛子さんの手とタッチし、
ぎゅっと抱きしめてもらったら、
「行ってきま〜す」と元気に駆け出します。

shibata_MG_7437A

shibata_MG_7490A

shibata_MG_7520A

「どんなに叱っても、機嫌が悪くても、コレで、
すべてがリセットされるんです」と寛子さん。

 ここから時計を巻き戻すこと30分。
柴田家の朝食は、自分が食べたいものを、
お母さんに「オーダー」することから始まります。

「さーちゃんは、パンに何のせる?」
「う〜ん、ミートソースとチーズ」。
「はっくんは、パン何枚食べられる?」
「え〜っと、1枚」といった具合。

 パンの枚数、トーストするかしないか、
卵の料理方法まで。3人3様のオーダーに
寛子さんは耳を傾けます。
「面倒くさくないのですか?」と聞いてみると、
こう答えてくれました。

「小さな子供が、自分の意志で選べることは、
生活のほんのわずかな一部です。『お砂糖入れる?』
「何飲みたい?」など……。私ができる小さなことだからこそ、
あえて投げかけてそれに答えてほしい。
言うとおりになるとは限らないし、
時にはふてくされてしまう子もいるけれど、
しばらくすると、気持ちに折り合いをつけて、
家族の輪に戻ってきてくれます。家庭以外の場所で、
自分の思い通りにいかなくても、
日々小さな選択と向き合っていれば、
きっと、叶わなかったときのダメージを最小限にできるはず。
それによって次の一歩を踏みさせればいいなと思って」

 なるほど、自分が食べるパン1枚の中にも、
選択、決断の種が隠されているのだと感心させられました。

Vol.2に続く

photo:枦木功 text:一田憲子

『暮らしのおへそVol.23』より

Profile

柴田寛子

SHIBATA HIROKO

大学を卒業後、日本航空国際線予約センターに就職。退職後、飲食店でアルバイトをしながら、祐成陽子クッキングアートセミナーに通う。25歳の時にイタリアへ語学留学。帰国後結婚。専業主婦を経て、現在は週に5日パートタイムで働きながら、パンやお料理の教室に通っている。

Check it out

あなたにおすすめ

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。サイト内の記事は、複数の外部配信メディアでも掲載されています。

ページトップ