毎日の相棒

器店主の朝ごはん
2023.01.14

「うつわと暮らしの用品 ツナグ。」高見さんvol.2

みなさま、こんにちは。
京都宇治にて、うつわと暮らしの用品の店「ツナグ。」というちいさな店の店主をしております高見と申します。
先週に引き続き、こちらのコラムを担当させて頂きます。
みなさま、どうぞよろしくお願いいたします。

器店主の朝ごはん。
器の店の店主だから、さぞかしうつわも素敵で、朝からおしゃれな食卓なんだろうな、、と想像しておられる方もいらっしゃるかも?ですが、お恥ずかしながら至って普通、むしろ、これを書いてる今も、こんな私でよいのかしら?と少し不安になっています。

前回もお話させて頂いたのですが、私は朝からモリモリ食べることができない人です。
年齢的なことや、体質的なこともあるのだろうけれど、薬膳を学んでから、少しずつ自然と体が楽な方を選べるようになってきた感じがする今日この頃。
あまり難しいことは抜きにして、とにかく体も心も無理しない!を心がけています。

朝は、お白湯だけ!の日もありますし、
通勤途中、車の中でおにぎりをパクッと食べたり、店に着いてから、窓を眺めながら、その日食べたいものを食べます。
朝は本当に簡単に。
いつも大体、玄米ご飯とみそ汁orスムージーのことが多いですが、おいしいパンが手に入ったら、週末はパンと野菜スープの組み合わせが多いですね。

そんな私が、もう10数年続けていることは、毎朝欠かさず白湯を飲むこと。
これは、仕事の日もオフの日も、出張先でもずっと続けていること。
朝起きてすぐに、まず鉄瓶で湯を沸かすことから、私の1日は始まります。
祖母から母に受け継がれて、母が使わなくなった鉄瓶が我が家にやってきたのが今から12〜3年前くらい。
ちょうど体調を崩していた頃だったと思います。以来、毎朝の白湯生活が始まりました。
これまでいろんな湯呑みを使ってきましたが、その時その時に気に入っていたうつわで毎日同じように沸かした白湯を飲んできました。

毎朝同じ水を、同じ沸かし方で、同じカップで飲んでいるけれど、その日によって味が少しずつ違うことがあります。
ほんのささいなことだけれど、それが体調の変化を気にかけるサインに。
乳製品をほぼ摂らないし、たいした運動もしていないけれど、骨密度が125%なのは、毎朝のこの習慣で、コツコツ鉄分を補給できているからなのかな、と思っています。
自然のエネルギーを朝から頂いて、シャキッと1日のスタート!
私にとって欠かせない毎日のルーティンになってます。

昨年ご縁いただいた、岡山の須浪亨商店さんの作る「い草の鍋敷き」が、とても頑丈で、我が家の鉄瓶にはちょうどよいサイズで、とても気に入っています。

こちらは、昨年須浪さんの工房を訪ねた時の様子です。
カタンコトンと長い年月、い草を紡いで、織って作品を形にしてきた大切な道具です。

今、お白湯を飲む湯呑みに使っている器は、欠けてしまったり、割れてしまったりを繰り返し、何度かメンバーチェンジを経て、今は田鶴濱守人さんと七尾うた子さんのカップを使っています。
息子たちがまだ小さくて、とてもじゃないけどやんちゃな彼らを連れてうつわ屋さんになんて行けなかった頃。
もう10年以上も前のことです。

ある日、1人の時間をもらって訪ねた、奈良の素敵なうつわの店「陶屋なづな」さんで出会ったのが、守人さんのうつわでした。(写真右)
たったひとつのうつわがきっかけで、いわゆる「作家もの」と呼ばれるうつわたちが我が家の食卓に少しずつ並ぶようになっていきました。
まさに今のわたしに繋がるきっかけとなった大切なうつわ。

毎日ずっと使ってきたから、欠けもたくさん。
一度底から染み出すようになってきたのだけれど、何度か目止めを繰り返すと復活して、今も現役で頑張ってくれています。
毎日の苦楽を共にした大切なパートナーだから、出来るだけ長くずっとそばに置いておけたらいいな。
いつか必ず金継ぎを、、と思いながらその機会を待っています。

もうひとつのカップは、七尾うた子さんのもので2年前から使っているもの。(写真左)
滋賀県北部にある長浜市。
琵琶湖の東岸の北の北の北....にある木之本地区。
北国街道と呼ばれる旧街道にある築184年の町家をリノベされ、今も残る2つの土壁の蔵を、同じく陶芸家であるご主人の佳洋さんとそれぞれ工房として使われています。 
写真はうた子さんの工房の様子。

うた子さんとお話すると、土や火や植物や、自然からの贈りものを本当に大切にされていることを感じます。 
そして、とても印象だったうた子さんの言葉は、
「 器も生き物だと意識して使っていると、がんばらなきゃと思うような気がしてます。
愛でていっぱい使うと人間のような奥行きがでてくるというか、育つというか。。。」
そんなうた子さんの作るうつわたちが、私は大好きだし、この人が作るうつわを使ってみたいなと心から思えるのです。

土と火と水と風と。
どれも人間が生きていく上で欠かすことができない大切なエレメントたち。
うた子さんの作るうつわたちは、そのパワーがダイレクトに伝わってくるような、手にするとどこかホッとするうつわたちばかり。
縄文時代の人たちは、石を砕いて土を作って、それでうつわや鍋っぽいのを作って料理して食べていたのだろうけれど、きっとこんな感じのものだったんじゃないかな。。。なんて想いを馳せたくなります。

いつか世界中のいろんなスープをよそおうカップを作りたいと話していたうた子さん。
そんな楽しい企画ができたらいいなぁと、私もいつかいつかと思い描いています。

上の写真は、うたこさんの作品 ボトル。
こんなに素敵なのに、底にヒビが。
でも金継ぎしてでも使いたいとおっしゃる料理家の元に旅立ったそう。

そして、こちらの写真は、私が使っているうた子さんのプレートとカップ。
うた子さんのこちらのうつわたち、なんとびっくり!レンジでチン!も大丈夫なのです。
忙しい朝、バタバタしていて、スープが冷めちゃったーっという時に、このまま温めることができるうつわは、やっぱり便利ですね。

パンは週に一度金曜日にopenするパン屋、京田辺市の「歩歩さん」のパン。
彼女の選ぶ素材、組み合わせ、彼女の作るパンが大好きで、いつも仕事帰りに買いに行っています。
ご飯じゃない日、特に週末は、いつもこんな感じで、パンとスープの組み合わせが多いかな。と思います。

毎朝、白湯を飲んで、「あれ、なんかいつもとちがうな?」と感じる時は、三年晩茶を沸かして、梅干しを潰したのに醤油を加えたものに注いだ「梅醤番茶」を飲みます。
三年晩茶は、無農薬栽培され、3年そのままにしたお茶の木の葉と幹を焙煎されたものなのですが、奈良の健一自然農園さんのものが1番好きで、やかんに3リットル沸かして、半分はスタンレーの保温ポットに、残りは家族それぞれの水筒に。
一物全体。
お茶の木まるごとのパワーを頂けて、元気元気。
我が家では、暑い夏の日も温かいお茶を。おかげで、我が家は、風邪知らずです。

写真は健一自然農園さんの美しい茶畑と、我が家に欠かせない三年晩茶。

そして、宇治と言えばの宇治茶!
星の数ほどあるお茶屋さんの中で、弊店でご紹介させていただいているのは、宇治の三室戸寺近くのお茶屋さん「利招園茶舗」さんのお茶。
いつも丁寧にわかりやすく説明してくださり、お茶に対する想いが溢れています。
中でも、利招園さんの無農薬ほうじ茶が大好きで、どこにいくにも、まずはおみやげはこれ!なお茶。
贈った人も120%喜んでくれて、リピートしてくださるおいしいお茶です。

あれ?
「 器店主の朝ごはん」なのに、ごはんの写真が少ない!笑
今回は、器店主のお気に入りの飲みもの特集ということで。
次回は、朝ごはんの写真、うつわたちをご紹介させていただきますね。

それでは、また来週土曜日にお会いしましょう。
みなさま、どうぞ素敵な週末をお過ごしください。

→「うつわと暮らしの用品 ツナグ。」の記事はこちらから

→その他の『器店主の朝ごはん』はこちらから

「うつわと暮らしの用品 ツナグ。」

京都府宇治市宇治妙楽32 中宇治yorin西棟2F
営業時間:11:00-17:00
open : 不定休
JR宇治駅から徒歩6分
京阪宇治駅から徒歩7分

※営業日や企画展などの最新情報は、
Instagram @tsunagu_utsuwa にて更新しています。
https://www.instagram.com/tsunagu_utsuwa/

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